実話が元ネタとなった映画特集!ホラー映画もあるぞ!

実は実話という映画が結構ジャンルを問わずあるぞ!


映画は完全な創作から伝記もの、ヒューマンドラマからホラー映画まであらゆるジャンルがあるけど、この記事ではジャンルを超えて、実話に基づいた映画を紹介。

それも、とりわけ裏話的な実話が面白い映画をいくつかピックアップしてみた。

意外と実話ベースとは知られていない映画や、民間伝承がホラー映画になったもの、歴史映画だけど、実話だとちょっと違っていたりとか

「実話」という角度から思い巡らしていこうかと思っているので早速、ラインナップをみてみよう

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  1. ヒトラー最後の12日間
  2. レナードの朝
  3. ダ・ヴィンチコード
  4. フランケンシュタイン
  5. クレオパトラ
  6. 八つ墓村
  7. 吸血鬼ノスフェラトゥ
  8. ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

ヒトラー最後の12日間

バリバリの実話に隠された秘話


いきなりベタベタの実話ネタから。

1945年4月30日、ベルリンの相当官邸地下壕で数百万人のユダヤ人をホロコーストしたアドルフ・ヒトラーが自決した。

その最後の12日間を映画化したもの。


実は最後までヒトラーのそばにいた女性秘書がいて、その彼女が克明に記録した手記が残されている。

それがネタにした実話なんだけど、さまざまな秘話が隠されていたりする。


ヒトラーの左手がプルプルと常に震えていたのは有名なんだけど、パーキンソン病の気があったとか有力な説とされてるけど、果たしてそうなのか?

実はかなり怪しい裏話がある。

ヒトラーの最後の12日間に隠された秘話とは?


またこんな奇怪な事実がある。

ヒトラーは服毒とピストルの両方で自決しているんだけど、その理由が直前に愛犬を殺した理由にもなってたりする。

なぜそんな怪奇な行動を取ったのか?

それだけではない。
まだ謎が隠されていたりする。

ヒトラーが自決した後、6人の家族と心中自殺したゲッペルスと今世界規模の大企業と実はつながりがあったりとこの最後の12日間には秘められた実話が盛りだくさんだったりする。

全部まとめているのでレポ記事をチェックだよ。
ヒトラー最後の12日間”にまつわる裏話

レナードの朝

レナードの朝は実話の映画化
監督 ペニー・マーシャル
脚本 スティーヴン・ザイリアン
原作 オリヴァー・サックス
製作 ウォルター・F・パークス
ローレンス・ラスカー
製作総指揮 ペニー・マーシャル
アルネ・シュミット
エリオット・アボット
出演者 ロバート・デ・ニーロ
ロビン・ウィリアムズ
音楽 ランディ・ニューマン
撮影 ミロスラフ・オンドリチェク
編集 バトル・デイヴィス
ジェラルド・B・グリーンバーグ
製作会社 コロンビア ピクチャーズ
パークス/ラスカー・プロダクションズ
配給 アメリカ合衆国の旗 コロンビア映画
日本の旗 コロンビア・トライスター映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1990年12月22日
日本の旗 1991年4月5日
上映時間 121分
キャスト一覧

第63回アカデミー賞 
 作品賞、主演男優賞(ロバート・デ・ニーロ)、脚色賞 ノミネート

>あらすじ
ブロンクスの慢性神経病患者専門の病院に赴任して来きたマルコム・セイヤー医師(ロビン・ウィリアムズ)と原因不明の奇病により植物人間化したレナード(ロバート・デ・ニーロ)との友情と葛藤の物語。口も聞けず、自らの意思で動くことすら出来なかったレナードにパーキンソン病の新薬を投与したことから、まるでおとぎ話のような奇跡が幕を開ける。30年ぶりに目覚め、身体の機能が回復したレナートは恋をし、入院生活の束縛からの自由を求めるようになる。しかし、非情にも新薬に対する抗体が再び蝕みはじめたのだ・・・


この奇跡的なストーリーはいかにもアメリカ映画にありがちなヒューマンドラマかと思わせるがそうではない。


この映画は医師・オリバー・サックス著作の医療ノンフィクションを映画化した作品で、実話に基づいたフィクションというところに驚愕させられる。


レナードが患った病は1900年、生物兵器が使用された第一次世界大戦のころ、ヨーロッパと北米で大流行した嗜眠性脳炎という奇病で、原因となる病原体は実はまだ発見されておらず、実態は謎に包まれている。


おそらく、ウィルス性だと考えられていて、 感染すると自身以外の外界と遮断されてまるで人形のようになってしまうというゾッとする実話が基にになっている。

そんなおぞましい奇病から回復し、恋を通じてどんどんと人間らしさを取り戻し、体制に対する自由を求めていくレナードの心の動きを見事に表現したロバート・デ・ニーロの支配的な演技力は彼がなぜ名優かを説明してくれる。

ただ、そのロバート・デ・ニーロの演技は、それ以上に、わたしたちをこれが実際に起こった驚愕の奇跡なのだということに回帰させてくれるだろう。

まさに最高傑作のヒューマンドラマだ!

ロバート・デ・ニーロの怪演が実話映画を盛り上げる

ダ・ヴィンチコード

実話が隠されたダ・ヴィンチコード


ダン・ブラウン著『ダ・ヴィンチコード』が2003年に発表され、キリスト教の秘宝を題材にしたことから世界的な評価を得て『アポロ13』のロン・ハワード監督によって映画化された。


なので実話じゃなくてフィクションじゃないの?って思うかもね。

題材となったキリスト教の秘宝とはズバリ聖杯伝説なんだけど、同じ題材としては『インディージョーンズ最後の聖戦』がある。

そもそも本当に聖杯なんて存在するのか?という疑問があるよね。

聖杯はどこから現れたのか?

実は、1180年代にフランスの詩人クレティアン・ド・トロワによる未完の騎士道物語『ペルスヴァル、あるいは聖杯の物語』(原題:Perceval, le Conte du Graal)が世に出た初物、つまりは物語。

聖杯伝説の発端は?実話なの?

主人公ペルスヴァルが漁夫王の城に招待された席で、その食事のコースの合間ごとにいろんな人物が槍(聖槍?)や燭台など聖遺物と言われる秘宝を持って現れる。

最後に現れた乙女が捧げ持つものが、飾り立てられた聖杯(graal)だったというわけ。

そんなことで聖杯自体がフィクションなのに実話記事でこの映画を紹介するのは反則かと思われるかもしれないがそうでもない。


この映画にダ・ヴィンチの名画『最後の晩餐』と聖杯の秘密を解き明かす重要なシーンがあり、かなり見応えがある。


ダ・ヴィンチが何か暗号を残そうとしたのかどうかはわからないが、『最後の晩餐』にはほぼ確実にメッセージが込められていることは実話かと思われる。

なぜなら、ダ・ヴィンチほどの画家にはあり得ない構図的な失敗が『最後の晩餐』にはあるからだ。

ちょっと長くなるから詳しくは別記事にまとめたのでそちらでチェックよ。
ダ・ヴィンチコードの解説 ネタバレなし! 映画を10倍楽しむ

フランケンシュタイン

フランケンシュタインが実話?どういうこと?
監督 ジェイムズ・ホエール
脚本 フランシス・エドワード・ファラゴー
ギャレット・フォート
(ノンクレジット)
ロバート・フローリー
ジョン・ラッセル
原作 メアリー・シェリー
製作 カール・レムリ・Jr
出演者 コリン・クライブ
メイ・クラーク
ジョン・ボールズ
ボリス・カーロフ
音楽 ベルンハルト・カウン
撮影 アーサー・エディソン
編集 クラレンス・コルスター
モーリス・ピーヴァー
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 1931年5月21日
日本の旗 1932年4月26日
上映時間 71分
製作費 $262,007
興行収入 $12,000,000
キャスト一覧


>あらすじ
科学者ヴィクター・フランケンシュタインは、生命の謎を解き明かし自在に操ろうという野心に囚われていた。
そして、狂気すらはらんだ研究の末、「理想の人間」の設計図を完成させ、それが神に背く行為であると自覚しながらも計画を実行に移す。自ら墓を暴き人間の死体を手に入れ、それをつなぎ合わせることで怪物の創造に成功。しかし、ヴィクター・フランケンシュタインはふと我に帰り、このおぞましい人体実験に身を投じた自分自身に恐怖した。絶望したヴィクター・フランケンシュタインは醜怪な容姿の怪物をそのままに故郷に帰ってしまう。あまりの醜怪さゆえに周囲からは嫌われ、迫害される怪物はドス黒い殺意に身を任せ、次々とヴィクター・フランケンシュタインの周囲の人間を殺害していく。故郷に帰ったヴィクター・フランケンシュタインは幼馴染のエリザベスと結婚するがその初夜に怪物が現れ、無惨にも最愛のエリザベスまでも冷たい死体となった。ヴィクターは復讐を誓い、怪物の跡を追うのだった・・・


古典ホラーの名作『フランケンシュタイン(1931年)』はイギリスの作家メアリー・シェリーが1831年に出版した同名の小説を映画した作品。

え?これが実話なの?

とびっくりした?『フランケンシュタイン』については変化球を投げてみた。

1910年最初のフランケンシュタイン


実はこの古典ホラー小説はメアリー・シェリーの数奇な人生に基づいた実話にファンタジーホラーのベールで包み込んだストーリーとなっている。


元々素案は1817年に完成し、1818年3月に出版。


それから1823年に第2版が、そして1831年に改訂版が出版され、今のストーリーになっている。


この約13年の間にメアリー・シェリーは4人の子を産み落とし、そのうち3人が2年もしないうちに死亡。

それだけではなく、メアリーの母、夫、夫の前妻も、まるで何かおぞましい悲運に襲われたかのように死亡している。

我が子を失う恐怖が醜怪な怪物を産んだ

メアリー・シェリーの周りでは1年〜3年のサイクルで常にメアリーが愛した誰かが死んでいるという奇怪な不幸に襲われていた。


子が死ぬと、その悲しみを捨て去り、その子を再生するかのように次の子を産み落としていたのだ。

メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』は生命の再生というテーマに基づいている。


「なぜ愛する我が子が死んでしまうの?生き返らせてはダメなの?」

怪物が襲いかかり餌食となるシェリーの関係者たち

死という怪物に次々と餌食となる愛する者達を救いたかったというメアリー・シェリーの狂気なまでの切実なる想いが伝わってくる。

『フランケンシュタイン』の最後、創造主ヴィクター・フランケンシュタインは怪物に復讐を果たす前に力尽きてしまう。

そんな名前もくれなかった創造主を抱えて怪物はどこかに姿を消してしまう。

実は1822年、メアリー・シェリーの最愛の夫が事故で死亡。

メアリーにはもう、1819年に生まれた4男パーシーしか残っていなかった。


あとは全員死亡していたのだ。

メアリー・シェリー

メアリーはこのパーシーだけは自分が呪われた死の犠牲になろうとも守りたかったに違いない。


古典ホラーの名作、メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』は実はこんな悲しい実話が隠されていたのだ。

メアリー・シェリーの死後、彼女の机の引き出しには子供達の遺髪と、最愛の夫の心臓が大事にしまってあったとか。

クレオパトラ

絶世の美女といわれたクレオパトラだが実話か?


クレオパトラは有名だし、これを実話を元にした映画っていうのは伝記映画なら当然じゃない?って思うかもしれないけど、果たして本当に実在したのか?

有名なクレオパトラは正式にはクレオパトラ7世なんだけど、今に伝わっているのは古代ローマのギリシア人プルタルコスが書いた 『英雄伝』なのよね。


この本は古代ギリシア人、ローマ人のそれぞれ23人の英雄を対比させながら描いたものでクレオパトラが死んだのが西暦30年ごろなので、約70年〜100年後に書かれたものが初なのよ。


実は古代エジプトの女王クレオパトラについて、古代エジプト側の史料はほとんど発見されておらず、いまだにミイラも発見されていない。


なので実在の人物の実話だとされているが、もしかしたら、フィクションかもしれない。

クレオパトラが蛇毒で自決したのは真実味がある

そんなクレオパトラだが、これまで、無声映画のセダ・バラから始まって、『ある夜の出来事』のクローデット・コルベール、最も有名な超大作映画といえば、エリザベス・テーラーなど超絶美人の女優が演じてきたが、英雄伝では意外なことが書かれてあったりする。

また、クレオパトラといえば、あらゆる英雄の最後の中でもとりわけ異質で、奇妙な自決をしてることで有名。

クレオパトラは蛇に噛ませて蛇毒で自決してるのよね。
この蛇で自決したのは古代エジプトの風習や歴史を紐解けば実に理にかなっているというか、納得させることがあるのよね。

そのため、これは実話のように思える。

詳細は別のレポ記事にまとめているのでチェックしてみて。
クレオパトラの死因が服毒ではなく、蛇に噛まれる必要があった理由

八つ墓村


「その男は詰襟の着物を着て、脚に脚絆を巻き、草鞋を履いて白鉢巻をしていた。その鉢巻きに点けっぱなしにした棒形の懐中電灯を2本、殺気みなぎる鬼のツノのように結びつけ、洋服の上から絞めた帯には日本刀を打ち込み、手には猟銃を構えていた」

八つ墓村は実話を題材にした小説

大正時代から昭和初期の旧華族の名家を題材にしたおぞましい推理ミステリーの傑作、ご存じ横溝正史の名作『八つ墓村』。

名探偵金田一耕助が暗雲立ち込め、妖気漂うミステリアスな事件に挑む。

当然、この映画の原作は小説なんだけど、ここまで変化球的な実話を紹介してきたけど、これは王道で実話の事件がモデルになっている。

上記に描写したのはまさに実在した犯人像でした。


1938年、辺境の村で怒涛の狂乱によって30名の死者、それ以上の負傷者を出し、一夜にして村が血の海となった。

世に言う「津山事件」である。

八つ墓村は実在の事件がモデル


なんとこのゾッとする怪事件の関係者がつい最近まで生きていたというからギョッとする。
でもこの奇妙な事件はなぜ起こったのか?

ただ発狂した犯人がまるで闘牛の牛のように殺気を放ちながら村全体を血祭りにあげただけではなく、そこには江戸から明治に代わり、時代の流れに取り残された村のある悪習が原因とされていたりする。


今ではありえないかもしれないが昭和初期まで山岳の奥地あった辺境の村などはまだ根深く残っていたらしい。


この醜怪で奇怪な事件の全容をまとめてみた
映画”八つ墓村”はおぞましい実話が基になっていたミステリー

吸血鬼ノスフェラトゥ


今の吸血鬼ドラキュラのイメージを定着させたカルト的人気を誇るノスフェラトゥ。

1922年の無声映画なんだけど、古典的なホラー要素がなんともいえないノスタルジー感が心地よい。


現代ホラーに見慣れている私たちにはもはや古典的なホラー要素は恐怖を覚えるよりもコメディに近いかもしれない。

このノスフェラトゥはブラム・ストーカーの古典ホラーの名作『吸血鬼ドラキュラ』が原作。

もちろんフィクションではあるんだけど、そうでもない。


吸血鬼もドラキュラも中世ヨーロッパの特にルーマニア地方には実在していた。

この地方の古い民間伝承が実は起源だったりする。

ノスフェラトゥ大好きな当Blogではさまざまな特集記事あり!


当ブログは吸血鬼ノスフェラトゥは大特集しているのでぜひそちらを楽しんでほしい。
かなり吸血鬼とドラキュラについては掘り下げ記事がある稀なブログなので是非読んで見てね。

これであなたもノスフェラーだ!
古典ホラー映画の起源!名作『吸血鬼ノスフェラトゥ』

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

ゾンビ映画の金字塔が実話?
監督 ジョージ・A・ロメロ
脚本 ジョン・A・ルッソ
原案 ジョージ・A・ロメロ
製作 カール・ハードマン
ラッセル・ストライナー
出演者 デュアン・ジョーンズ
ジュディス・オーディア
撮影 ジョージ・A・ロメロ
編集 ジョージ・A・ロメロ
製作会社 Image Ten
     Laurel Group
Market Square Productions
公開 アメリカ合衆国の旗 1968年10月1日
日本の旗 劇場未公開
上映時間 96分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $114,000
キャスト一覧



なぜ、腐乱した死体が墓から這い出てフラフラと徘徊し、生ける人間をまるでスモーキーチキンのように食いちぎるおぞましいゾンビとなったのか?


説明的な要素はまるでなく、いきなりゾンビの世界のど真ん中に放り込まれるこの映画はホラー映画の金字塔的な作品だ。

ゾンビが人を襲い、餌食となってしまうシーンが妙にリアルで吐き気すら覚える。

ゾンビは実話ベースって本当?


この記事はここまで実話をネタに書いてきたが、流石にゾンビはないだろう。
これは完全なフィクションでジョージ・A・ロメロの歪んだホラー的妄想の産物だ!


と言いたいところだが実はこれにも隠された実話があったりする。

今の科学や医学が進んだ世界では迷信とされていることでも、中世ヨーロッパなどの迷信深い時代は実話だった。

なので吸血鬼ドラキュラも当時は実在したと考えられていて、人々を恐怖のどん底に陥れていた。
ゾンビが実話だと言ったのはそういうことなのね。


ゾンビの起源はアフリカの中央に位置するコンゴにあり、しかし、ゾンビ自体は西インド諸島に位置するハイチの民間伝承にその起源があったりする。


なぜ全く違う場所でゾンビ伝説が誕生したのか?
そしてなぜゾンビは食人するのか?


実はそこになんともいえない悲しい逸話が隠されていたりする。

腐乱して皮膚がボロボロで剥がれ落ち、不気味で青白い頬に飛び散るドス黒い血が醜悪な食人の悲劇を物語る。


そんなゾンビにどんな悲劇があったのか?
真実と妄想のはざまからゾォ〜と這い出たゾンビは背中で何を語るのか?そこにみたものとは実は流血ではなく、涙だったのかもしれない。

ゾンビが人を喰らう悲しい理由とは?

いかがだったでしょうか?今回の実は実話が元ネタとなった映画特集!

歴史は教科書通りにはなっていない。
実はこんなストーリーが隠されていた的な記事を書いてる歴レポBlogをよろしくね。

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