なぜクレオパトラは服毒による即死を選択しなかったのか?
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- クレオパトラの死因が服毒ではなく、蛇に噛まれる必要があった理由
- 実は容姿はそれほどだったクレオパトラ
- クレオパトラの死因は蛇に噛まれたのはなく、蛇毒の服毒?
- シュミット博士の「死の日記」が語るクレオパトラの死因の真実性
- 蛇毒の人体実験に忙しかったクレオパトラ
- なぜヘビで自決する必要があったのか?
- エリザベス・テイラーの主演OK!の理由とキチガイじみた事実
クレオパトラの死因が服毒ではなく、蛇に噛まれる必要があった理由
なぜクレオパトラは蛇に噛ませて自決したのか?
古代のファラオの中でもとりわけ異彩を放つ女王クレオパトラ。
ファラオの最後としてもかなり奇妙な自決と言わざるを得ない。
普通にナイフで自決することもできたし、合成毒薬などで即死することもできただろう。
しかし、クレオパトラはそんな自決方法が選択肢になかったようね。
それにはオシリス神の化身としたクレオパトラ独特の解釈があったに違いない。
ただ、最近、妙な真説があったりする。
実はクレオパトラは蛇に噛まれて自決したのではなく、やっぱり合成毒薬を服毒したのではないか?と。
クレオパトラの死因を追求する前に、一体クレオパトラとはどんな女性だったのかをまずはみてみたい。
クレオパトラが命を経って2000年が経過しても当時の権力者すら手球にとった女王には興味は尽きない。
ただ、これまで言われていた通説が違ってたりもしてる。
「クレオパトラは絶世の美女」なんて言われてはいるが、実際、誰も見てないしね!
時代によって美人の定義は異なっている。
オードリー・ヘップバーンが登場した時代を境に、それ以前は結構ぽっちゃりした女優が人気があったこともあるしね。
クレオパトラの歴史を今に伝えた古代ギリシャのプルタルコスは『英雄伝』の中でクレオパトラを書いてるんだけど、それってクレオパトラが死んでから100年以上たった後なのよね?
まぁ、クレオパトラもギリシャ系だったらしいから、それなりに史料が当時あったとは思うけどね。
でも何か引きつける魅力はあるよね?
だって当時、ローマ帝国の皇帝ジュリアス・シーザーを虜にし、またまた実力者のマルクス・アントニウスをも虜にしたのよ?
一体どんなファラオだったのかなぁ?って否応にも気を引く。
でもね、これから紹介するミステリーも実はローマ帝国側のみで、古代ローマ帝国側の史料は実は今だに何も発見されていないのよね?
墓すらもどこなのかわからない。
今エジプトではタップ・オシリス・マグナっていうイシス神由来の遺跡を調査してるけどねもう7年以上経つけど一向に墓発見のニュースは流れてこないね。
ただ石膏像は発見されたみたいね。その像からは美形だったような感じに思えるけど、どうもそうでもなかったぽいのよ。
実は容姿はそれほどだったクレオパトラ
本人を見ていないプルタルコスが言うことニャァ、彼女の美貌は決して比類なきものではなく、見る人をハッと一瞬でメロメロにさせるようなものではなかった」と。
なんか野郎代表で宣言しちゃってるけど、好みは人によるからね?
見てもないプルタルコスの好みではなかったと言うことか、彼に話した人の好みではなかったか、いずれにせよ、1963年の映画『クレオパトラ』で主演したエリザベス・テーラーの方が美人だったと言うことかもしれない。
ただね?実は魅力はそこではないって話なのよ。
クレオパトラはエジプト語・メディア語・ゲエズ語・シリア語・パルティア語・アラビア語・ヘブライ語など複数言語を話す才女でした。
また彼女を包み込む雰囲気や、優雅な話し方は人を魅惑の世界に引き込んでいったっぽいのよね?
それに彼女の美しい声はまるで小鳥が鳴いているようだったという証言も残ってたりする。
とても話術にすぐれ、行動力があり、女としての使える武器はフル活用したって感じみたいね?
そんな女王クレオパトラの最後は、愛するアントニウスを追って自決する。
それは蛇に噛ませて自決したと後世に伝わっているのね。
これは実に優雅な最後ではあるんだけど、今その死因に異説を唱える研究者がいるようだ
クレオパトラの一番のミステリアスな部分って彼女の自決なんだよね。
愛するマルクス・アントニウスが政敵のオクタビアヌスに戦争で敗北した直後、クレオパトラが裏切ったって報告を受けるのよ。
これは誤報だったんだけど、さらに誤報でクレオパトラが死んだと聞くのよ。
そこで追腹切るってことになるんだけど、もちろんクレオパトラは生きていた。
アントニウスは紀元前30年8月1日に死去。
で、クレオパトラは彼のあと追って自決するんだけど、ここでコブラにわざと噛ませるのよ。
ここを今覆そうという真説がある。
まずはそれを詳しくみてみよう。
クレオパトラの死因は蛇に噛まれたのはなく、蛇毒の服毒?
最近のドイツの研究では、古代エジプトの最後のファラオ、クレオパトラ7世が蛇に噛まれて死んだという古典的な話は否定され、女王は致死性の薬物カクテルで自殺した可能性が高いとされているようだ。
ドイツの歴史家クリストフ・シェーファー氏をはじめとする専門家たちは、アレキサンドリアに赴き、古代の医学書を参照し、コブラの専門家と会った。
コブラに噛まれた場合、死に至るまでには数日を要し、特に斑点が現れることで身体が醜くなると専門家は主張している。
トリアー大学の教授でもあるシェーファー氏は、クレオパトラがこのような長く苦しい死を選んだとは考えにくいとした上で、自分の神話を永遠のものにするために美しい死を望んだに違いないと述べている。
クレオパトラが自殺を決意したときに使った方法は、致死性の薬物を混ぜたものである可能性が高いという。
シェーファー氏によれば、王妃は様々な種類の毒物や、それぞれの毒物が体に影響を与え始めるまでの時間について非常に詳しかったという。
クレオパトラが飲んだカクテルは、アヘン、ヘムロック、トリカブトでできていたとシェーファー氏はいう。
この3つの物質を混ぜると、数時間で苦しまずに死ねることが当時は知られていたらしい。
ヘムロックは地中海やアフリカ南部に自生する毒草で、ギリシャでは囚人を処刑する際の毒薬の材料としてよく使われていた。
ギリシャの哲学者ソクラテスは、死刑を宣告された後、ヘムロックの入った薬を飲まされたという。
今回の研究に参加した毒物学の専門家の一人であるディートリッヒ・メブスは、クレオパトラは当時、体内に注射する方法がなかったので、この薬を飲んだに違いないと述べている。
蛇に噛まれて苦しい死を迎えることに加えて、メブスは、コブラは非常に不確実な死に方をすると主張している。
だからこそ、女王は確実に死ぬことができなければ、あんなに痛くて変形するようなリスクを冒すことはなかっただろうと付け加える。
ただ、クレオパトラの死体はいまだに発見されておらず、シェーファー氏がクレオパトラが使ったと主張する根拠は何もなかったりする。
また、なぜ蛇に噛まれて自決したことになったかというと古代ローマ側の記録が後世に伝えているからだ。
薬物カクテルで死んだとしたら、なぜ後世に蛇に噛まれたことになっているのか理由が説明できない。
それにクレオパトラは蛇に噛まれて死ななければならなかった理由が実はあるのよ。
それに蛇に噛まれて死ぬのに数日もかからない。24時間以内に死ねる。
それを人体実験した科学者がいた。
いやいや、死ぬじゃない?って思うかもしれないけど、
猛毒ヘビに噛まれた科学者が、死の直前まで体に起きた変化を克明に記録した「死の日記」が存在するのよ。
シュミット博士の「死の日記」が語るクレオパトラの死因の真実性
科学者はいつの世でも体を張っていたようだが、どうもこの科学者はやりすぎとしか思えない。
なぜなら、死の直前まで自分で人体実験を実施し、死へと向かう変化を克明に記録した変態だからだ。
イリノイ州シカゴ出身のカール・P・シュミット博士は、フィールド自然史博物館の主任学芸員も務めた高名なヘビの研究者だった。
ある時、リンカーン公園動物園がフィールド自然史博物館に蛇の鑑定を依頼した。
シュミット博士は、アフリカの蛇であらゆる特徴からその蛇が猛毒を持つ、ブームスラングだと証明しようとしていた。
そんな議論していた時、シュミット博士は不用意にその蛇を持ち上げた時、カッと左手の親指を噛まれてしまったのだ。
通常なら、応急処置をしなければならない。がしかし、博士は自身の死よりも好奇心が勝り、なんとそのまま経過を観察する仰天の選択肢をとってしまう。
■1957年9月25日■
16:30 – 17:30 | 蛇毒が体内に侵入したが、吐き気やめまいはなく、普通に帰宅。 |
17:30 – 18:30 | 身体が震え、熱は38.7度。5時半頃、口内の粘膜、ほぼ歯茎から出血。 |
■1957年9月26日■
〜6:30 | 吐き気があり、気分は悪いが熟睡可能。鼻と口から出血は継続中で3時間毎に血尿あり |
13:30 | 昼食後に嘔吐。呼ばれた妻により、汗まみれの状態を発見。会話や返事は不可。 |
15:00 | 病院に到着。 呼吸麻痺による死亡が確認された。享年67歳。 |
シュミット博士の解剖報告書によれば、目、肺、腎臓、脳、心臓から出血があり、噛まれてから死亡するまで24時間以内だった。
この蛇毒でも、クレオパトラがアントニウスとの恋の余韻に身を任せながら自決する方法として選択した可能性はあったはずだ。
実はアントニウスの死から、クレオパトラの自決まで謎の空白期間があった。
どうもその時、才女クレオパトラは蛇毒の研究をしていたらしいのよ。
蛇毒の人体実験に忙しかったクレオパトラ
イチコロの毒薬くらい当時あったよ、既に。
古代エジプトではファラオや神官が毒殺される事件が横行してたしね。
でもわざわざ蛇に噛ませる必要があったのよ。
その理由は後述するけどね。
で彼女はアントニウスが死んでからほぼ1ヶ月後の8月29日に自決するの。
後追いって言ってもこれほど期間がズレてんのよね?
でなんとプルタルコスはクレオパトラがイチコロで死ねるヘビはどれか死刑囚を使って人体実験していたって書いてるのよね?
もがき苦しんで即死するのか、眠るように死ねるのかじっくり観察してたんだって。
それがエジプト・コブラだったと言われてる。
ここまで、人体実験してまでこの自決にこだわっていたのがやっぱ気にあるのよね?
なぜヘビで自決する必要があったのか?
綺麗に苦しまずに死にたかった!それはあるかも。
古代エジプトでは魂は復活すると信じられてた。
クレオパトラは復活と再生を司るイシス神の化身だと信じてたの。
通常、ファラオは死ぬと、死後70日かけてミイラ化される。
もしクレオパトラが飛び降り自殺してたら、復活後の美しいお顔がヤバいことなるかも!
美しくないよね?
だからヘビなのか?っていうとそうではない。
実はクレオパトラって多分こういう女性なんだなぁって納得できる古代エジプト特有の理由があったの。
だから服毒自決ではダメで、クレオパトラはヘビに噛まれる必要があった。
クレオパトラはそうして古代エジプト王朝の幕を下ろしたってわけ。
実は古代エジプト側のクレオパトラに関する史料はいまだに発見されてないの。
ではクレオパトラの最後が伝わったのは?
というと紀元後50年から130年に活躍したローマ帝国の歴史家プルタルコスの英雄伝によって記述され、16世紀にジャック・アミヨによってフランス語に訳され、そのフランス語版から17世紀のサー・トマス・ノースが訳した英語版を参考に、シェイクスピアが史劇にしたって流れなる。
紀元前30年8月29日に自決したクレオパトラだから、プルタルコスが活躍した時代はすでに100年ほど経過していたことになるね。
今で例えると私が朝鮮併合の歴史をコンテンツにしているようなもの。
ではクレオパトラがコブラに噛ませて自決したのは嘘なの?
私はおそらく本当だろうと思ってる。
コブラに噛まれて自決するのには、古代エジプトにおいて大きな意味があったの。
聖書の創世記の時代から、ヘビというのは邪悪な存在。
アダムとイブの物語で知恵の木の実を食べてしまえと誘惑する悪い天使サタンは、ヘビとして描かれている。
紀元前1500年以上前から伝わると言われる古代ギリシヤのギリシャ神話にも蛇が登場する。
12人の巨人の神達が覇権争いをするんだけど、その12人のうちのゼウスが最終決戦するんだけど、その相手が最大最強の怪物テュポン!
ゼウスの宿敵、ライバル的存在で、このテュポンも実はヘビのような怪物として描かれている。
またさらに古い紀元前1800年以上前、ヒッタイトに伝わる伝承がある。
ここでも全能の神テシュブが最大のライバルの神ヤンカと争う歴史があるんだけど、そのヤンカとはヘビを意味してるのよね?
実はこれらは全て人類最初の文明と言われるシュメールに起源を持つと言われてる。
シュメール神話の中では、ヘビとライオンと鳥が合わさった姿の怪物、あるいは7つの頭を持った怪物、ムシュマッヘとして描かれてる。
意味は「傑出したヘビ」という意味になるそうで、神ニンウルタと壮絶な争いがあったと記されてる。
このようにヘビというのは超古代から邪悪な神として恐れられてきたの。
でも古代エジプトのファラオの黄金の仮面にはコブラがついてませんでしたっけ?
神扱いじゃん?
(外野のヤジ)
確かについていました。
古代エジプトではこれをウラエウスと言って主権、神性の象徴とされるシンボルとなってる。
エジプトが上下に分割統治された時代があって、下エジプトの紋章がこのウラエウスでした。
ということは、古代エジプトのファラオの象徴コブラに噛まれて死ぬってのは、最後のファラオであるクレオパトラを小馬鹿にしたプルタルコスの創作ってこと?
ローマ帝国ではクレオパトラにはあまり良い印象はなかったと思われる。
なぜならクレオパトラはローマ帝国を牛耳ったシーザーとの間に子がいて、下手するとローマを乗っ取られる可能性があったから。
それだけではなく、マルクス・アウレリウスもこのクレオパトラのメロメロビームで骨抜きにされていたこともその理由のひとつとされてるみたい。
なんだけど、古代エジプトのエジプト神話には実はヘビについてもうひとつ意味があったのよ!
エジプト神話、太陽神ラーの節で太陽の旅という伝説がある。
古代エジプトでは東から上り、正午に太陽神ラーは最強となり、西の地平線へ消えていき、朝再び復活する太陽神ラーを至高の神としたの。
エジプト神話ではこの日の出から日の入りまでを神話にしている。
太陽神ラーが地平線に消えることを冥界への旅とした。
再び日の出、つまり復活するまで幾多の試練が待ち受けている。
その旅の最大の試練というのが秩序を破壊する蛇神アペプとの戦いだった。
このアペプも大蛇として描かれてる。
この大蛇アペプは太陽神ラーの最大のライバルとされているの。
これまで超古代文明の流れを見てきたんだけど、やはりシュメールからの邪悪な象徴のヘビは古代エジプトにも引き継がれていたということみたいね。
紀元前数千年の古代から続いたエジプトの王朝はこのクレオパトラで幕を閉じようとしてた。
クレオパトラは生前、自身とアントニウスを古代エジプトの神話イシスとオシリスになぞらえていた。
その神話とは実弟と争って死んだオシリスを、彼を愛する妹のイシスが復活させるというストーリーでした。
太陽神ラーそのものである古代エジプトの輝かしい王朝はローマ帝国という大蛇に飲み込まれ、最愛の、オシリス神である、アウレリウスまでも冥界へ引きずり込まれてしまったわけ。
クレオパトラは生前国民に自身を復活と再生を司るイシス神の化身と信じ込ませようとしてた。
カエサルと共にローマに凱旋したクレオパトラはイシス神の衣装を身にまとい、ローマ市民を驚かせたのは有名な話。
最後のファラオであり、イシス神クレオパトラは最愛のオシリス神を冥界から復活させるために冥界へと旅立つ必要があったの。
だから死者の魂を冥界に捕らえると恐れられていた大蛇アペプに、クレオパトラはわざと噛まれる必要があった。
不思議なことにクレオパトラが死んで2000年経つがいまだにアントニウスとクレオパトラの死体は発見されていない。まるで本当に2人で冥界に旅立って復活の機会を窺っているかのように・・・
エリザベス・テイラーの主演OK!の理由とキチガイじみた事実
1963年に公開された『クレオパトラ』のエリザベス・テイラーは神々しく素晴らしいクレオパトラでした。
ところで彼女はなぜ主演をオッケーしたかっていうとズバリ出演料100万ドルが理由でした。当時史上最高額でした。
「だって100万ドルなんていう馬鹿げた出演料を提示してくるんですもの、それを蹴るような馬鹿げたことをする私ではないわ」
(エリザベス・テイラー後日談より)
わかりやすくていいですね。
なんだけどこれだけじゃないのよ。
撮影の遅延やテイラーの病気療養などに支払われた保険金、エリザベス・テイラーの夫の映画会社が撮影したのでそのフィルムの一部の権利金、再使用料など諸々の収入がこれにさらに加算されてんのよ。
全てコミコミ価格で現在の価値に換算するとなんと、
$4700万ドル
にもなったのよ。
エリザベス・テイラーのたった1本の稼ぎが。
これにはクレオパトラもあの世で口アングリだよね?
でもね、最初、実は主演をオードリー・ヘップバーンにしようって話もあったみたい。
監督はそうではなく黒人女性を最初主演させようとしてたみたいだけど、まぁ、60年代のアメリカでそれは無理だったかもね?