初めはどこにでも起こる殺人事件として捜査されていた
「トラヴィス・ウォルトン事件ってどんな事件だったの?」
「UFOアブダクションってどうせ嘘なんでしょ?」
そう言う疑問を持つ方向けの記事になります。(2021/11/22 更新)
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- UFOに誘拐されたトラヴィス・ウォルトン
- 事件発生から40年後の現場で科学的調査
- トラヴィス・ウォルトンの事件遭遇
- UFOアブダクション(誘拐)の真相
- やっぱ嘘なのか?
UFOに誘拐されたトラヴィス・ウォルトン
UFOアブダクションなんてあるわけないって思ってたし、今も思ってるんだけど、この事件はちょっと微妙。
ちなみにUFOアブダクションって「UFOに誘拐された事件」って意味ね。
70年代の米国は、「アメリカ人の51%がUFOの実在を信じており、11%が目撃した経験がある」(73年、ギャラップ調査)らしいのよ。
UFOに誘拐されたと言っているトラヴィス・ウォルトンは事件後、きちんとした医療機関で検査され、薬物、アルコールの依存症など形跡もなく、精神的にも問題ないと診断されている。
ただ、2つの点において怪しいんだよね?
- 現場にいた関係者6人がウソ発見機にかけられるまさにその日にトラヴィス・ウォルトンが発見されたこと
- トラヴィス・ウォルトン自身がウソ発見機でテストする前に行方をくらましたこと
これには好意的な当時のマスコミも一斉に反発したみたい。
だけどねおかしなことがあって。
事件発生は1975年11月5日なんだけど、40年後、2015年11月8日、この古典的なUFOアブダクション事件に興味を抱いたある科学者チームが現地の土壌調査に入ったのよ。
事件発生から40年後の現場で科学的調査
科学者チームは事件が発生した現場の土壌と、現場の直前の土壌サンプルを採取。
環境は同じなので通常では差はないはず。
ところがどっこい、
40年の月日が新事実の発見につながったの。
土壌サンプルの比較結果なんだけど、直前の事件と関係ない土壌よりも事件現場の方が、鉄分を含む微粒子濃度が高くなっていたことがわかったの。
粒子とは物質を構成する単位で、最小単位は素粒子って言うみたい。
多分、土の中だから、砂鉄のような物を想像してもらうと大きなズレはないと思うんだけど、その鉄分ってのが事件現場では表面に集まっていたってことなの。
つまり、何かとんでもない電磁場、磁石のような物が接近し、引き寄せてったって感じかなぁ?
それに事件現場近くの木の年輪を調べると事件後の成長が異常値を示していたことも興味深い。
事件現場で何かがあったことはおそらく間違いない。
当時、アメリカを疑惑の渦に巻き込んだトラヴィス・ウォルトン事件の詳細を追ってみよう
トラヴィス・ウォルトンの事件遭遇
1975年11月5日、アリゾナ州に広がる国有林アパッチ・シトグリーブで、1日の作業を終えたトラヴィス・ウォルトンと同僚6名は車で帰路についていた。
車で走っていると空き地にUFOが滞空しているのを目撃したんだって。
形状はよくある円盤型。
直径は5メートル、窓はなかったみたい。
好奇心旺盛のウォルトンは車を飛び出し、UFOに向かって走り出した。
トラヴィス・ウォルトンがUFOの前方に到達した時、UFOは突然動き出し、スカイウォーカーのライトサーベルのような色の光線を発射。
トラヴィス・ウォルトンは避けきれず、直撃。
そのまま地面に叩きつけられた。
その様子を見てた他の6名は気が動転して車をそのまま発車。
トラヴィス・ウォルトンを置き去りにしたらしい。
素晴らしい仕事仲間だよね?
しかし、後味が悪すぎるその6名は20分ほどして現場に戻ってみた。
ところが、UFOもトラヴィス・ウォルトンも現場から忽然と消えていたらしい。
困惑の色を隠せない6人はもちろん、警察に通報。
直ちに捜査開始された。
UFOアブダクション事件とあって全米中に放送され、大がかりな捜査が行われたみたいなのよね。
現場では高い放射能が検出されるなど話題にはなったんだけど、警察はそんな茶番を信じるわけにはいかず、6名を殺人容疑で調査し始めたの。
そこでウソ発見機にかけることが決まって、その実施日当日にトラヴィス・ウォルトンの妹夫婦へ、行方不明のウォルトン本人から電話がかかってきたの。
「今、ヒーバーのガソリン・スタンドの電話ボックスにいる。負傷しているからすぐに助けに来てくれ」
電話ボックスの床にうずくまっていたトラヴィス・ウォルトンはすごくヒゲが伸び、やつれ果て、頭と胸の激痛を訴えた。
後で判明したんだけど、体重が5キロも減ってたんだって。
たぶんUFOの内部でうけた身体調査のせいだろうと語っていたとか・・・
UFOアブダクション(誘拐)の真相
トラヴィス・ウォルトンは指定した場所の電話ボックスでうずくまっていたんだって。
彼はかなり憔悴しきっていて、休養と医療機関が必要な状態だった。
光線の直撃で倒れたトラヴィス・ウォルトンが目を覚ました時、テーブルの上に寝かされていた。
そこには3人の人型生物、地球外生命体がいたらしい。
身長は150センチ、不気味なほど肌の色は白く、ハゲで、なんの感情も示さない異様にデカい眼球が印象的だったという。
口や鼻は驚くほど小さく、指は5本あるが爪がなかったみたい。
また服装は茶がかったオレンジ色の、ゆるい上衣を着ていた。
手首と首の部分はしまっていたが、ベルト、ボタンの類は見えなかったって。
テーブルから大声をあげて飛び降りて、転がっていたプラスチックのような筒状の物を手に取り、身構えたけど、3人の宇宙人は「やめろ」的なそぶりを見せてその場を後にした。
続いてトラヴィス・ウォルトンも廊下に出たところ、入口を一つ見つけたので入ったらしい。
円形のドームのような部屋で、中央に金属製の椅子が一脚あり、周囲には星がたくさん見えたんだって。
ドームが透明で外が見えるのか、プラネタリウムのように内部から投射したものなのかはわからなかったとか。
今度は180センチくらいの別の宇宙人と遭遇。
彼に走り寄って声をかけたが、相手がふつうの人間ではないとすぐ悟った。
微笑しているその人物は、頭には金魚鉢を逆さまにしたようなヘルメット、身体にぴったりしたライト・ブルーの着衣、黒いベルトという身なりで、顔色は褐色に近く、髪は伸ばしていた。
彼は無言でトラヴィス・ウォルトンの腕をとると、廊下に出て、左手のドアの前に立った。
外に出ると、今までは大きなUFOの中にいたとわかった。
それはトラヴィス・ウォルトンが最初に目撃したものより大きかったみたい。
外は大格納庫のようで大変明るかったんだって。
そこには他にも2、3台の別な形のUFOがあった。
出てきたばかりのUFOは角ばっていて艶消しをした金属のような表面だったが、他のものは光っていて丸みがあった。
格納庫の壁にある入り口を抜けて通路を歩き、突き当たりの部屋に入った。
そこには、ヘルメットはつけていないが同じような“人間”がいた。
2人が男、1人は女だったみたい。
全員同じユニフォームを着ていて、見たこともないハシバミ色の瞳と金褐色色の真っすぐな髪をしていた。
案内して来た男は、そのまま別のドアから出て行った。
3人に話しかけたが、やはり微笑するだけで返事がない。
彼らはまず私を右手にある椅子に坐らせ、次いでテーブルに寝かせた。
トラヴィス・ウォルトンは酸素マスクのような物を口に当てられ、そのまま気を失ったらしい。
気付いたらアスファルトに自分が転がっていたと言っている。
近くのガソリンスタンドまで言って妹に連絡をとったということだ。
彼はその時妹から事実を聞かされ、衝撃を受けたという。
なんとトラヴィス・ウォルトンは誘拐されてから
6日も経過していたことに驚いたのだ。
トラヴィスはたった1〜2時間程度の記憶しかなかったからだ。
実はUFOアブダクションでこの時間消失ってよく聞くのよ。
有名なレンデルシャムの森事件もそうだったのよね。
記事の最後のおすすめコーナーに載せとくよ。
その後1976年2月6日になってようやくトラヴィスはウソ発見機にかけられようで、嘘をついていないことはこれで証明された。
UFO研究の権威アレン・ハイネック博士は当初、否定的な立場をとっていた。
その上でトラヴィスと面談後・・・
「無視できない信憑性がある」
(UFO研究の権威 アレン・ハイネック博士)
ということでさらなる科学的調査が必要だってことになったわけ。
やっぱ嘘なのか?
UFO内部の話を聞いただけだと嘘っぽいんだよね?
どんな言語話してたの?
落ちていた筒状の物ってどんなの?
持って大丈夫かどうか疑問に思わなかったの?
とか色々疑問が湧いてくる。
ところがちょいと面白い話もある・・・
事件の3ヶ月前の8月、別件のUFOアブダクションあり
実は事件があったアリゾナ州と隣接するニューメキシコ州、ホローマン空軍基地で全くの別件で、UFOアブダクション事件にあったという軍人ムーディ軍曹がいたのだ。
そして彼が報告した地球外生命体のスケッチと今回トラヴィス・ウォルトンが書いたスケッチはほぼ一致しているのだ。
それにUFO内部の描写がほぼ一致してたのよね。
「ムーディ軍曹とトラヴィス・ウォルトンは知り合いなんじゃないの?」
(外野のヤジ)
私もそれを疑った。
しかし、それはないし、このムーディ軍曹の事件はホローマン空軍基地内で発生したことから、もちろんトップシークレット扱いなのよ。
なのでこの二つの事件は関連性はあるんだけど、被害者たちにはリンクがない。
それに事件当日の気温はマイナス13度だったの。
ジーンズと上着だけで6日間も生存できないと言うのが専門家の意見なのよね。
ということでこのトラヴィス・ウォルトン事件は本当にあった事件なんじゃないか?って思うわけ。
ただ、ちょっと気になるのは、1975年に「UFOと遭遇」というアメリカのTVドラマがあったらしいんだけど、それに看過されたUFOファンの仕業ってことないよね?
さんざん、本当だとわめき散らした後で悪いんだけど、下の写真はトラヴィス・ウォルトンと、仲間を置き去りにした愉快な仲間達の写真なの。
この記念写真は、アメリカのタブロイド誌National Enquirerで、もっともクレイジーなエイリアン・ストーリー賞に輝いて賞金2,500ドルを受け取ったとのものらしい。
・・・どう解釈すればいいダァ!
嬉しそうね。