きらびやかな黄金に包まれたファラオの、知られざる意外な人生が明らかに
「ツタンカーメンってどんな人だったの？」
「ツタンカーメンのミイラの最新情報が知りたい」
そんな方に向けた記事になります。(2020/09/03 更新)
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- ツタンカーメンのミイラはなぜ焦げていたのか？
- 墓を取り替えられた？
- 墓に描かれた壁画がカビてたのはなぜか？
- ミイラのCTスキャンわかった不幸な現実
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ツタンカーメンのミイラはなぜ焦げていたのか？
1922年、考古学者ハワード・カーターが王家の墓で発見したんだよね？
盗掘の跡はあったんだけど、ほとんど手付かずの状態だったの。
これって超例外で、他のファラオの墓もすでに盗掘され、ミイラ自体もない状態がほとんどだったのよ。だから大ニュースとなった。
このツタンカーメンのミイラなんだけど、発見当初からまる焦げだったことが発見者ハワードカーターによって記録されているのよ。
後世の研究者は発見者のハワード・カーターが日光の強い日向にミイラを放置したから焦げたんじゃないか？って言われてたんだけど、そうじゃないのよね？元々焦げ焦げだったの。
でもそれが死因というわけではない。
死因は色々言われてる。
最初は暗殺で撲殺だと言われてたけど、今は違うと判明してる。
感染症とも言われてるけど、最新の調査では戦車のようなものに吹き飛ばされた事故死？戦死？が原因だと言われている。
ツタンカーメンのミイラには心臓がないのよね？
それに大腿骨が縦に骨折してるのは余程の衝撃があったと言われているのよ。
まぁ、死因は焼死ではない。
ではなぜ焦げたのか？それはミイラ作りの過程に問題があったみたいなのよ。
ミイラってきちんと防腐処理されてんだけど、当時この防腐処理に使われてたのは亜麻仁油っていうもので実はこれ、きちんと乾燥させながら作業しないと危険なのよ。
空気に触れた状態で長時間放置すると発火するって性質があるのよね？
ツタンカーメンのミイラが発火してしまったということは十分に乾燥させないで包帯でグルグル巻きにしたのでミイラの表面が焦げたみたいなのよ。
それにファラオのミイラなのに内臓とかかき出す慎重を要する作業がかなり雑で傷口が汚いのよね？
こういう事実から、ミイラ作業はかなり急ピッチで、急いで埋葬しようとしていたことがわかってるのよ。
通常70日かかるんだけどね。
なぜ急いでいたのか？それがだんだんと見えてくるよ。
墓を取り替えられた？
ツタンカーメンの墓って通常のファラオの墓に比べるとかなり小さい。
それに比べ黄金のマスクや厨子、副葬品が不釣り合いなほどデカいし、多いから発見当初からギュウギュウ詰めで発見されたのよね？
ツタンカーメンの次のファラオはアイという人物で一応王家の親族ではあったんだけど、長年太陽神ラーの神官を務めていた家臣だったの。
神官であり、宰相だったアイはツタンカーメンの父アメンホテプ3世の時代からの重臣だったからかなり力を持ってたんじゃないかなぁ？
宰相アイがファラオについたのは70を超えてから。
在位期間はたったの3年なんだけど、彼の墓の方がデカい。
通常ファラオに即位してから墓の制作に取り掛かるから、ツタンカーメンには十分な制作期間があったはずなのよ。
なのに在位してほとんど時間なく亡くなった宰相アイの墓の方がデカいっていうのは解せない。
実は元々、ツタンカーメンの墓として用意されていたものを宰相アイが乗っ取ったと言われてんのよね？
なのでツタンカーメンの狭い墓が宰相アイの元々の墓だった可能性が高いとか言われてる。十分あり得ると思うよ。
墓に描かれた壁画がカビてたのはなぜか？
ファラオの墓の内部の壁画って、死者の世界の審判についてだったり、色々と描かれているのよ。
ツタンカーメンの墓も例外じゃないんだけど、実はツタンカーメンの壁画の場合だけカビてる。
え？そりゃぁカビぐらい生えるでしょ？
(外野のヤジ)
って思うかもしれないけど、他のファラオの墓ではないのよね？
じゃぁ、発見してから今までの100年の間にカビたとか？それもない。
科学的な調査でカビの菌は既に死滅していたことがわかっていて、発見当初から今まで壁画の劣化はないのよ。
これは壁画が描かれて、乾かないうちに密封された証拠なのよ。
これもまた、ツタンカーメンが急ピッチで埋葬されたことを示してるんだよね？
フシギでしょ？
なんで一番偉いファラオなのに丁寧に埋葬されていないのか？
実はあまり幸福な人生ではなかったっぽいんだよね？
ミイラのCTスキャンわかった不幸な現実
2010年10月、ツタンカーメンのミイラがCTスキャンにかけられたことで色々とわかってきたのよ。
当初、頭への打撲が疑われていたんだけど、このCTスキャンによって頭蓋骨の損傷がなかったことがわかってね？
それでその線は消えたってわけよ。
それよりも衝撃だったのが、ツタンカーメンは生まれながらにして左足が先天性内反足だったってことがわかったの。
ツタンカーメンの両親は姉弟の関係で近親婚だったの。
昔から王家はその権力を掌握するため、他家とは結婚しないって言われてんだけど、実は事情は違ってたりするんだよね？
超古代文明では他家の妻との間にできた子よりも、近親婚でできた子の方が、純血で相続権が高いとされたの。
今では考えられないんだけど、超古代ではこういう考え方があった。
なのでファラオ一家も例外ではなく、近親婚を繰り返していた。
事実、ツタンカーメンの妻アンケセナーメンと彼は姉弟の関係だった。
そのため、血が濃いすぎたのか、2人の子供は死産だったみたい。
それにツタンカーメンが生まれながらにして障害を持っていたのもこの近親婚が原因だった可能性が高いと思う。
だからツタンカーメンの壁画は椅子に座ってるのが多いんだよね？
そんなツタンカーメンを不吉なファラオと噂するなんてあり得る話よね？
ツタンカーメンはたった8歳で即位したの。
それに障害持ち。ファラオであったとしても政治なんかできっこないよ。
なので先々代のアメンホテプ3世から神官で宰相だったアイが権力をほしいままにしていたのは当然だったろうね？
だけどツタンカーメンは突如死んでしまう。
戦車に引かれて即死だった。
実は子がいなかったので次期ファラオはホルエムヘブ将軍にすると決めてたみたいなんだけど、この時遠征中で不在だった。
宰相アイにとっては自分の権力を維持することが難しくなったわけよ。
ホルエムヘブがファラオになれば操り人形ではなくなってしまうから。
そこで自らファラオの地位をのっとる以外になかった。
実はこの動きにいち早く気が付いたのは妻アンケセナーメンで、彼女は自分の妹がヒッタイトへ嫁にいき、多数の子供をもうけていたことを知っていた。
そこでヒッタイトに手紙を出していたことがわかったの。
そこには成人した子供をエジプトへ送って欲しいと。
その人と結婚するから、その子が次のファラオになると。
当然宰相アイはこの動きに気づいていた。
実はツタンカーメンの埋葬が急ピッチで行われたのはこの後継騒動が原因なのよ。
次のファラオになる重要な儀式としてツタンカーメンの墓の壁画に口開けの儀式が描かれている。
通常ミイラ化でオシリス神となったツタンカーメンに次期ファラオの彼の子がファラオとして名が刻まれ、継承を宣言するんだけど、ここに書かれた名が宰相アイになってんのよね？
アンケセナーメンが連れてこようとしたヒッタイトの王子はやはり宰相アイに阻止されたみたい。なぜわかるのか？って？
1910年代、王家の墓から妻アンケセナーメンと宰相アイの結婚指輪が発見されたのよね。
