ナチスの選挙圧勝を支えたアメリカとのミステリーな関係

この層の話になると正義と悪の境界線がなくなってしまうようだ

「ナチスが選挙に圧勝できた要因とは?」
「ナチス誕生になぜアメリカが関わってるの?」

そういう疑問を持つ方向けの記事になります。(2020/08/26 更新)

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  1. ナチスの選挙圧勝を支えたアメリカとのミステリーな関係
  2. ナチスの不可解な人気
  3. 第一次世界大戦の賠償金支払い放棄の怪
  4. ダレス兄弟とヒトラーの密会
  5. ナチスのヒトラーを支えたアメリカ民間企業

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ナチスの選挙圧勝を支えたアメリカとのミステリーな関係

ナチスが選挙圧勝できたのは人気だけじゃないのよね?
人気が出たのは選挙の結果であって、圧勝の要因ではなかったの。
ではなぜ、ナチスは圧勝できるような選挙が出来たのか?
ナチスの選挙圧勝の影には世界中が大不況だった事情と実はかなり深く関係があったの。
第一次世界大戦でヒンデンブルク大統領のドイツ帝国は敗戦国となった。
そこで莫大な賠償金が課せられるんだけど、世界の超富裕層達は賠償金を払えない敗戦国ドイツ帝国のヒンデンブルク政権を見限ってたみたい。
実はアメリカ大統領の方針でドイツに賠償金を課すのはやめにしましょうか?っていうアメリカ大統領の提案で話が進んでたの。
でもそれを覆したのもまたアメリカだった。
バーナード・バルークというユダヤ系アメリカ人でアメリカ大統領顧問を勤めた人物で、彼がアメリカ大統領を動かしたと言われてるのよ。
バーナード・バルークはロスチャイルド家とも関係がありJP・モルガン商会とももちろん関係があった。
実はJP・モルガンこそ、イギリスに第一次世界大戦の戦費を貸し出していた人物で、このモルガンがドイツから莫大な賠償金を課すよう動かした張本人だと言われてる。なぜかと言えば、賠償金がなければ、イギリスに貸し出した戦費の回収ができないからね?
それに1929年、世界恐慌も発生して、経済はどん底だった。
1931年、ナチスが政権奪取する前なんだけど、この時点で既に連合国側に支払いできないって宣言してたの。
これが痛かったのはフランスはじめ、ヨーロッパ各国だった。
こんな経済どん底のヨーロッパで台頭したのがナチスだったのよね。
1932年7月のドイツの選挙なんだけど、ここでナチスは第一党となり、前回107議席だったのが230議席を獲得したの。
この時期、ドイツは軍人出身のヒンデンブルク大統領だったんだけど、アメリカはどうも見限ってたようなのよね?
なんとか経済を回復させたいアメリカ民間企業はナチスに「金になる木」をみたのかもしれない・・・

ナチスの不可解な人気

1933年1月30日、第一党のナチスから、アドルフ・ヒトラー首相が誕生。
ここから過激な行動が表面化する。
1933年3月5日の選挙では288議席を獲得し、前回よりも92議席増加したんだけど、まだ単独過半数には届いてなかった。
他の保守党も含めた連立政権で過半数を確保する状態だったの。
ナチスが敵対視してたドイツ共産党が81議席獲得してたの。
でも実際は数字通りの議席にはなっていないのよ。実は選挙直前の2月27日、国会議事堂放火事件ってのがあってね!
ヒトラーがこの放火事件の犯人はドイツ共産党員だ!って叫んだもんだから、ドイツ共産党員の仕業とされちゃって、多数の逮捕者が出るビックリ事件があったのよ。
この事件で選挙後、ドイツ共産党は禁止とされ、抹消されたの。
なのでナチスが単独過半数を確保できたのよね?
今ではこの国会議事堂放火事件はナチスの仕業とされてんだけど、かなりというかめちゃくちゃ強引なやり口でしょ?
でね、8ヶ月後の1933年11月の選挙では一党独裁となるのよ。
ヒトラーが選挙前にナチス以外は解散させたから。
合法のようでガンガン武力と圧力で掌握した感満載でしょ?
なぜヒトラーがこれほどまでに強気な、強硬姿勢を取れたのか?ってのが謎なのよね?
それでこれがきっかけでナチスは巨大化し、どんどんエスカレートしてくんだけど、フシギなのは行動できるってことはそれだけの莫大な活動資金があったってことでもあるのよ。
誰かがナチスを支援してたのよ・・・

第一次世界大戦の賠償金支払い放棄の怪

1931年6月に、ドイツは第一次世界大戦の賠償金支払い義務に対して、もう払えないって宣言しちゃったのよ。
それをあてにしてたヨーロッパ各国は戦勝国なんだけど、どの国もドイツの賠償金頼みだったのよね?
そこでアメリカのフーバー大統領は戦勝国に対してアメリカへの支払い義務を1年間猶予するよ!ってしたんだけど、それでもドイツ経済が立ち直ることはなかったの。1933年3月にナチスが単独過半数を獲得し、7月にはナチスは戦勝国に対しての支払いをあらためて停止すると宣言したんだけど、スウェーデン、フランス、ベルギー、イギリスは経済制裁をほのめかしてきたので、ナチスは利息だけは支払ってたみたいなんだけど、アメリカはこの件についてなんと不干渉政策をとったの。
この時期、アメリカの経済もボロボロだったのよ?
おかしいでしょう?実はアメリカは先手をうってたのよね。
戦勝国からの戦費の回収は待ってられなかった。
じゃあ、人気上昇中のナチスに政権を取らせ、甘い汁でも吸いましょうか?ってなノリだったんだろうね?
アメリカはそうやってナチスに近づいてったのよ・・・

ダレス兄弟とヒトラーの密会

1930年に、世界中の中央銀行が集まってBIS(国際決済銀行)って特殊な銀行が設立してたの。
何する銀行かっていうと簡単に言ってしまうとドイツが賠償金の支払いを円滑におこなうようにするためのものだったの、当初はね。
ところが1933年あたりから逆にアメリカ、イギリスからの資金をナチスに融資する窓口の機能に変わってたの。
1933年1月4日、ヒトラー政権が誕生する26日前に、ドイツ名門で銀行家のクルト・フォン・シュローダーの仲介で、政権樹立前のヒトラー、アメリカ人のジョン・フォスター・ダレス、アレン・ダレスのダレス兄弟と密会があったことがわかってるのよね?
ジョン・フォスター・ダレスとは、BIS設立者でしかも、I・Gフォルベン社の役員でもある。
I・Gフォルベン社とはアメリカの死の商人デュポン、イギリスのICIと並ぶ世界3大化学製品会社で、アウシュビッツで悪名高いツィクロンBという毒ガスやその他兵器を製造してた会社で、ナチスを兵器だけでなく、資金面でも莫大な支援をした、悪の親玉的な存在なのよね?
そんな会社の役員がアメリカ人ってのがびっくりなんだけど・・・
アレン・ダレスは後にアメリカCIA長官になるのよね!
なぜナチスとアメリカがこの時期に密会してたのか?
ズバリ資金援助でしょう。ヒトラーはドイツを掌握するための政治資金の援助をアメリカのダレス兄弟に求めていたっぽい。
でもこの時期、ナチスは前回選挙より34議席減らしてたのよね?
なのでおそらく・・・

当面、ナチスの選挙資金は面倒みよう。
それ以上の資金援助はナチスの単独過半数が条件だ!

(ダレス兄弟より)

とかいう話し合いがあったのではないか?
だからこそ、ナチスはドイツ共産党に対してあれほど強硬な作戦を取ったんじゃないかって思うのよね?
それが証拠に1933年11月には議席100%の完全掌握でしょ?
BISを通して莫大な活動資金がナチスに流入してたのよ。
この重要な仲介をおこなったシュローダーはヒトラー政権獲得後、BISのドイツ代表になってるんだよね。
で肝心のBISは何をしたかというとナチスの再軍備や経済政策など資金援助を助けてただけじゃなく、ナチスが世界各地から強奪した黄金3.7tをドイツ中央銀行ライヒスバンクからBISに送られ、その黄金を元手に利子付きで貸付運用したりなどして元手の1000倍もの莫大な利益を産んでいたのよね?
それにそのナチスの黄金は1933年から1940年までアメリカに送金されてたっていうんだから、誰が正義で悪なのかわかったもんじゃないよね?
でそのBISの大株主がロックフェラー家擁するシティバンクだったりするのよ。
ちなみにジョン・フォスター・ダレスはロックフェラー系列の企業と取引があり、ぶっといパイプがあるのよね。
シュローダーの「J・ヘンリー・シュローダー銀行」は1936年、ロックフェラー財閥と資本提携して、「シュローダー・ロックフェラー商会」という投資銀行を設立してる。

ナチスもアメリカも資本ではこの時から既に仲良しこよし何だよなぁ!
大勢が銃弾で弾け飛んだ肉片になってる時に

このBISの資金援助から、アメリカの様々な分野の民間企業の財閥がドイツから受注し、莫大な利益をあげるようになるのよね!
アメリカはナチス政権のスポンサーとして莫大な利益を吸い上げようとしたんでしょうね。実際、名のある大企業がナチスに加担してたことが判明してんのよね。

ナチスのヒトラーを支えたアメリカ民間企業

ナチスを兵器製造面でめちゃくちゃ貢献したI・Gファルべン社なんだけど、アメリカのスタンダード石油と早くから密接な関係があった。
ドイツ空軍の爆撃機はテトラエチル鉛が必要だったんだけど、権利を持ってたのはスタンダード石油社だったの。
スタンダード石油はイギリスとの系列会社経由でI・Gファルベンにテトラエチル鉛を供給してたとか。
敵も味方も同じ燃料で殺し合ってたっぽいね。
このスタンダード石油もロックフェラー系列会社なんだよね。
ロックフェラーだけじゃない。
フォードもそう。
彼は有名な反ユダヤ主義でね。本まで出版して、ヒトラーから感銘を受けたとかで1938年鉤十字勲章を授与されてる。
それだけじゃなくて、ナチスに金銭的な支援もやってたっぽいね。
それに1942年時点でナチスで使用されていたトラックの3分の2がフォード社のトラックだったのよね!
トラックの製造ではドイツのオペル社がナチスの軍用車の製造をしていただけでなく、ドイツ空軍の殺傷能力が高かった中型爆撃機のエンジンの50%も製造してたんだけど、このオペル社ってのがアメリカのGM社の子会社で、GMの親会社がアメリカの死の商人デュポンだったりする。
デュポン社はマンハッタン計画の最高責任者レズリー・グローヴスからの依頼で原子爆弾製造にも加担してる。

原爆投下に関する衝撃の真実もあるので過去記事をどうぞ! 
原爆投下の衝撃の真実

こうやって見てくると、ナチスを産み出したのはアメリカの民間企業じゃないの?って思えてくるね?
それが暴走してしまうってことまでアメリカの大富豪達は読んでたんだろうか?
彼らにとってはどちらがどんだけ死のうが、全く関係ないところで莫大な利益を上げててそしらぬ顔で生活してたってことにあるよね?

兵器や道具の製造に罪はない。使用者の意思に委ねられる

(軍需産業の建前)

とか何とか最もらしいことでもいうのか?アメリカ大統領顧問を勤め、ドイツに多額の賠償金を課したバーナード・バルークは次のようなことを言ってる。

「戦争とは公共事業である」

(バーナード・バルークより)

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