灰色の脳細胞を持つ子供に育てるフシギな方法

洞察力が高く頭の良い子を育てるのにDNAは関係ない

「どうやれば勉強のできる子に育つのか?」
「灘中に合格するような子ってどんな子なのか?」

そんな疑問を持つ方に向けた記事になります。(2020/12/19 更新)

/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

  1. 勉強出来る子にDNAは関係ない
  2. 灰色の脳細胞”を持った現代のエルキュール・ポアロたち
  3. 思考矯正ギブスシートの発明
  4. カエルの子が恐竜になったフシギな話
  5. 願望への壁を乗り越えることが未来を変える唯一の道
  6. 結果的に”灰色の脳細胞”を身にまとった

/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

勉強出来る子にDNAは関係ない

これはもう、実証済みよ。
2人の子供を二通りの育て方で人体実験してみた。
人体実験というと血の通わない冷酷な言葉だけど、自分の子供だし、私なりの愛情を込めての教育だったのはいうまでもない。
私にはある疑問があった。

「勉強出来る、できないはDNAが関係してるのか?」

色々と研究していると、この疑問こそ、「自分という存在への単なる防衛本能」であると悟ることになる。
ある時、灘高出身のお医者さんが小学校の時、どんな勉強をしていたのか?
という記事に出会ったのね。
周辺地域で天童と言われるような秀才ボーイが通う灘中・灘高を受験するような子はやはり生まれ持った何かが必要なのか?
親が東大、京大、阪大、慶應などトップの学歴の優秀なDNAを受け継いだ”灰色の脳細胞”を持つ子供のみの特権なのか?
私のような凡人から生まれた子はやっぱ凡人にしかなれないのか?
いやいや、もしそうなら不公平すぎるよね。
そんなことはあり得ない!
何か理由があるはず。そんな事を思いながら記事を読んでたんだけど、内容は衝撃的だったのよ。

灰色の脳細胞”を持った現代のエルキュール・ポアロたち

小学生なのか?マジで?
そう思わざるを得なかったが、どこか納得感はあった。
よく、勉強できる子に「どんだけ勉強してんのよ?ガリ勉君?」なんていうと

「いや、別にそんなにやってないよ」

とか聞いたことのある会話だと思うんだけど、その灘出身のお医者さんの記事を読んであながち、嘘でもないんだと思えてきた。
灘中を受験するような小学生は一言で言うと「大人の頭脳を持った小学生」でしょうか。
分析能力、つまり論理的思考能力が「大人級」なのよね?
算数の文章題なんかすると普通は文章を読んで式を立てて計算するだけなんだけど、それだと出題者の範疇で、問題に囚われているんだよね。
灘中受験のお子様はそうではなく、「この問題は何を問う問題なのか?」「どんな罠が仕掛けてあるのか?」と言うように文章題を外側から眺めて、あらゆる視点から分析する力を持ってる。
そうやって分析することでそれ以上削ぎ落とせない根本的な原則を知ろうとするみたいなのよ。
そこを知ってしまえば、あとは装飾されているだけでその部分を剥ぎ取って行けば解けると言うわけ。
公式を覚えるだけの勉強だと私のように公式から外されると途端にわからない。と言ってパターンを舐める勉強法ではどんだけあたったかがキーとなるが試験で別のパターンがでれば終わりなので限界があるのよ。
だから根本的な原則を抑えれば自分で分解、構築して解くことができる。
だからパターンをなめる勉強よりも効率よく短時間で制覇できるため、「そんなに勉強してないよ」というセリフになるようなのよ。
理屈はわかってもじゃぁ、どうやってそんな地球外生命体レベルな子供に育てることができるのか?

思考矯正ギブスシートの発明

論理的思考を身につける思考矯正ギブスシートとは?

そこで小学4年生の娘に、文章題を解くための思考矯正ギブスシートを作ってみた。

思考1:その問題の目的は何か?
思考2:情報を集める
思考3:全体像の確認(線分図を書く)
思考4:何がわかれば解けるか?(仮説を立てる)
思考5:4の問題点をさらに細分化し、わけて考える
思考6:最終的な回答は?
思考7:この問題はどういう問題だったか、まとめなさい

このシートは算数の文章題が苦手な娘のために作成したもので、当時娘は「考える」とは何か?
レベルでわからない状態でした。
にもかかわらず、このシートを使って「植木算」の基礎からスタートしました。「植木算」とは小学6年生の受験範囲の問題でもちろん、当時の娘にできるはずもない。
なんだけど、ああでもない、こうでもないとこのシートを使って考え続けることこそ、真の目的でした。
最初の2ヶ月は娘は泣きたい放題で意味不明状態でした。
なんだけどある時、1問の植木算を解くのに2週間かかって自力で回答を出したの。
それはやりぬいた自信と、正解した嬉しさで娘はようやく考えるとは何かを掴んだようでした。
それから6ヶ月後、植木算の応用問題で偏差値64以上の超難関問題も解けるようになっていました。
その半年の間、私と娘は常に問題をネタにコミュニケーションととっていました。
「だから・・・こうなる」「なんで?そうなるの?」そういう会話をすることが実は論理的思考を身につける近道だったりする。
問題を解くだけではなく、親と会話することが大事だったりしたの。
娘は一つだけ特殊能力があり、それは「毎日コツコツ努力すること」だった。
決めたルールは必ず守る!
これこそ6ヶ月でそこまで成し遂げた理由だったが私的には不満だった。
なぜなら、「決めたルール以上のことは決してやらない」からだ。
なので成長はしているが緩やかな伸びだった。
それに計算量も圧倒的に足りてないことも災いしていた。
計算ドリルは買い与えたがやる気配は一切なかった。
しかし、このドリルが実は弟の運命を大きく変えて行くことになった。

カエルの子が恐竜になったフシギな話

小学校1年生の息子はそれまで辛い人生でした。
私は同じ男として厳しく育てようと娘とは違い、鬼であり続け、幼稚園の頃、言語障害というか、どもってしまうほど精神的に追い詰めてしまった事もあったくらい。
当時、虐待だと言われても仕方がなかったかもしれない。
それほど厳しくした。
しかし、そういう状況を予想していた神様が彼に与えたのか?と疑いたくなるくらい、なぜか、息子は天性の明るい性格を持ち合わせていた。
こんな地獄にも関わらずだ。learning-164331_1280

「いつも褒められてるお姉ちゃんのように褒められたい」

おそらく息子はそう思っていたに違いない。
勉強の時や、生活の何気ない会話で私が娘にアドバイスするのをいつしか息子は盗み聞きするようになり、真似るようになった。
パパの言うことを聞けば褒めてもらえるかもしれない。
それが息子の、なんとか状況を脱したい気持ちからでた知恵だった。
それから私はわざと息子にも聞こえるように娘にアドバイスするようにした。
また、息子はレゴが大好きで私は対象年齢の高いレゴを息子に買い与えてほったらかしにし、説明書を読めばできるとしか教えなかった。
姉のように優しく教えてもらえない事を悟り、自分でいつしか説明書を読み漁るようになる。
それが癖になったのか、息子は文字を追う癖がついたのか、ガチャガチャの説明書までも読んで機能を理解しようとするようになったのだ。
そしていつの間にか「なんで知ってんの?」って会話が出てくるようになっていた。
そうして自分の人生を自分で切り開いていった息子に大きな転機が現れたのだ。

願望への壁を乗り越えることが未来を変える唯一の道

願望こそが未来を変える

ある時、息子は姉がやっているスマイルゼミがやりたくて仕方がなかった。
タブレットが欲しかったようで、そこで小学校1年生の息子に「足し算、引き算、掛け算、割り算をクリアしたら買ってやる」と約束。
その日から姉がやらなかったドリルを自分で探してきて計算に没頭。
1年生の10月くらいから2年生の春までには全てクリアし、3桁の筆算もクリア。そこでドリル1冊仕上げたら、ガチャガチャなんでも一回やらせたる!とエサをブランブランさせてみる。
なんと短期間でドリル8冊以上やりぬいた。息子は

勉強すれば褒められる。勉強すればパパは認めてくれる。

そう、肌で感じていたに違いない。
それからというもの、面白いように知識を吸収していく。
これは面白いと思い、国語とか算数、英語のような正規の勉強ではなく、推理ドリルをとことんやらせてみた。
息子は2年生には対象年齢10歳以上の推理ドリルを泣きながら仕上げてた。

息子が実際に制覇した推理ドリルに興味ある方はこちら

今3年生の息子は何も教えてないのになぜか小学校6年生の受験問題、「鶴亀算」の基礎問題を解くことができる。
今息子に算数の勉強はストップさせている。
娘が小学校6年生で受験を控えてるんだけど、実は息子は分数、小数点の基礎もすでに手中にしており、算数だけなら姉を追い抜く勢いなのだ。
しかし妻は娘のプライドを守るため、相談の上、息子は一時休息ということにした。

結果的に”灰色の脳細胞”を身にまとった

その間にパソコンのイロハを教えてやろうと思い、まずはブラインド・タッチを教えてみた。
根気良くやれば3週間もあればできるようになるよと話していたが、三日目でクリアしてしまい、仰天!

なぜこれほどまでに息子は成長できたのか?

間違いなく私に顔はそっくりなのに中身は別人。
それに学校では休み時間女の子に囲まれているらしく、姉や姉の友人たちも息子の噂をするほどモテモテぶり。
顔は私とそっくりのはずなのに。
そんな経験が全くない私には摩訶不思議状態なのだ。
私は息子を叱って育てようとしたが、ドリルをやり始めたあたりから方針転換して、頑張ったことはお祭り騒ぎ的に褒めた。
「もっと褒められたい」それが息子の勉強する動機だった。
2年生後半から3分間ドリルで時間を測り、3分以内で満点だったら50円お小遣いというルールを作ったら、私のお小遣いがどんどん減ってしまうことに・・・
それに暗算で解くようになり、ドリルを見ると計算した形跡がなく、答えしか書かれてなかった。

「答え見たな!」

当然だろう。
モーツァルトじゃあるまいし、頭で全部完成させたなんてあるわけない!

私の息子の癖に!

当たり前のように私は息子のカンニングを疑ったが、「3分に間に合わないから頭で計算することにした」とか。
嫁と仰天だったんだけど。
現在、受験生の娘よりも息子の方が暗算は速い。
やはり、3年生までにガンガン計算させたことが結果的に良かったかもしれない。
また息子はものづくりが大好きで折り紙や空き箱なんかで今も色々なものを作っている。
そういうところから、脳が何かを構築するのに慣れてるんだろうね。
目は常に文字を追い、情報を集めていてそれをもとに脳が構築するって構造ができてるみたいで、大きな声では言えないが、大金を投資した娘よりもほぼ投資ゼロの息子の方が論理的思考力で言えばかなり上と言わざるを得ない。
これらの一番の要因は幼児教育にあった。
娘の幼稚園は何もかもスケジュール管理され、生徒はただ先生の言うことを聞いて実施するだけ。
大半の幼稚園はこっちだろうね。
息子の幼稚園はちょっと変わっていて生徒にはイベントが決まっていることは内緒にし、先生は促すのみ。
生徒は自主的に、自分たちで決めて実行したと素敵な勘違いをさせる幼稚園だった。
主体性を育て、目的を持って実行する、その楽しさを教えてくれた幼稚園だった。
大きな差がついたと今は実感している。

私が息子をここまで育てたとは言えないが息子がたった1人でここまで成長したとも言えない。
娘もそうだけど、1人で勉強させれば良いと言うわけでもなく、お金をかけて進学塾に行かせれば頭が良くなるわけでもない。
実は勉強をきっかけにした親子のコミュニケーションこそ一番重要なんだと思う。

子供はなぜ勉強するのか?

将来のためか?
良い会社に入って給与もらうためか?
良い成績を取りたいからか?
どれも違うと思う。
もっと根本的な理由なんだと思うのよ。
息子は地獄のような毎日から自分で道を探して切り開き、「どうやれば褒められるのか」それを自分で発見して実行した。
それが勉強だったことで、“灰色の脳細胞“は結果的に彼の脳を覆ったというところだろうか。
そうして今の自分を作り上げたのだろうね。
間違いなく私は持っていない、“灰色の脳細胞“を息子は手に入れた。
それは彼のたった一つの願望が導いた結果に違いない。

彼の小さな胸の中にいつもあった「姉のように褒められたい」というたった一つの燃えるような願望がね。

息子にとって勉強とはそれ以上でもそれ以下でもなく、ただ願望を叶えるための手段にすぎないのだ。

願望が全てを変える。灰色の脳細胞はただの結果に過ぎない
ホーム » 自己啓発 » 灰色の脳細胞を持つ子供に育てるフシギな方法

おすすめ記事