未確認動物UMAとは、ホンモノなのか?それともただのミステリーマニアの産物なのか?
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- 世界の闇に棲むUMA
- 報復するUMA:メテペック・モンスター
- メテペック・モンスターの怨念なのか?
- ネス湖の巨大生物!UMAネッシー
- 西暦690年に存在したネッシーの目撃証言
- 砂漠で発見されたたった15センチしかないアタの宇宙人ミイラ
- アタの宇宙人ミイラの奇妙な正体とは?
- 宗教弾圧で利用された狼男
- 王侯貴族のペットにされた狼男
世界の闇に棲むUMA
「なんだ!これは?」
世界には時々、心臓を鷲掴みされたような、バグんとするほどの衝撃に襲われることがある。
混乱と疑惑の色が交差するその光景は果たして事実なのか?
それとも精巧に組まれたペテンなのか?
今回は世界を混乱に陥れた未確認動物UMAに焦点を絞ってみたい。
報復するUMA:メテペック・モンスター
メキシコのメテペックに住むマリオ・ロペス・モレノは、ペットの鳥やヘビに餌を与えるために定期的にトラップを設置していた。
ある日、ネズミ取り用の仕掛けを見みとき、思わずギョッとして自分の眼の前の奇妙なものを信じることができなかった。
それは体毛がなく、後頭部がやや長く、眼がギョロッと獰猛な殺気を放ち、四足歩行の見たこともない形状の生物だったとか・・・
それはなんと奇妙にうごめく小さなエイリアンUMAだった。
仰天したモレノは恐怖で口あんぐりとなり、頭が真っ白になったとか。
モレノはその後、トラップを水の中に沈め、そのエイリアンを殺処分した。
モレノはその小さなエイリアン、メテペック・モンスターの写真を何枚も撮影して投稿し、「エイリアンが牧場で捕まったぞ」と大暴露したことで世界が騒然となった。
その後、メテペック・モンスターはUFOジャーナリストのハイメ・マウサンに売却される。
その直後、マリオ・ロペス・モレノはなんと急死している。
メテペック・モンスターの怨念なのか?
突如訪れたモレノの死に世界中が猜疑の色を投げかけたのは当然だろう。
周辺地域の人たちはメテペック・モンスターを殺害したことによる報復ではないかと噂しているとか。
メテペック・モンスターを手に入れたハイメ・マウサンは、世界中の5つの研究室にDNA鑑定を依頼。
そのうちの一つのメキシコの研究所は、人間の起源に関係している可能性があると発表。
またロンドンのインペリアルカレッジではX線撮影され、ドナルドクイック教授は歯によってそれをアフリカやアジアからではなく、アメリカからの新しい世界の猿であると識別した。
X線を研究した後、彼はまた、奇妙な結論に達し、それがサルであることを確認したと発表した。
またドナルドクイック教授は
「頭骨と背骨がつながる穴はリスザルの場合、かなり前寄りです。メテペックの生物も同じで、背骨をたどると頭骨の穴は後頭部から離れています。南米のサルはもっと後頭部に近いので、この生物は若いリスザルだと思います」
と見解を発表した。
え?猿?実はこれ、ウルソ・ルイスという動物園の職員が製作したデマでした。
動物園に送られてきた剥製用の猿をエイリアン風に自作し、近くに存在したマリオ・ロペス・モレノの農場に仕掛けられたネズミ用のトラップに仕込んだイタズラでした。
ではマリオ・ロペス・モレノの死は?
というと単なる不運な事故死だったということらしい。
ウルソ・ルイスは海外の番組内で嘘発見機にかけられ、自作したことが本当であると証明された。
がしかし、嘘発見機自体が使いものにならないことを知っている視聴者でエイリアンの存在を信じている人は「これは機密機関による隠蔽工作だ」とかインターネット上でコメントが見られる。
実際のところはミステリアスな霧に覆われ、真実は闇の中って終わりたいところだが、これはまぁ、デマでしょうね?
デマといえば、有名なのがネッシーね。なぜ今日まで信じる人がいるのか?実は発見者の社会的地位が関係している。
ネス湖の巨大生物!UMAネッシー
未確認動物の代表例として世界的に知られ、20世紀最大のミステリーといえば、ネッシーね?
1934年4月、外科医のロバート・ケネス・ウィルソンは、友人と共に鳥の写真を撮るためにネス湖を訪れ、突然湖面に現れたネッシーに仰天したという。
持っていたカメラで撮影した写真がおそらく世界一有名なネッシーの証拠写真じゃないでしょうか。
この写真はデイリー・メール紙に掲載され、「外科医の写真」と称されて世界中に衝撃を与えた。
この写真には岸が写っておらず、ネス湖を撮影したという確証はなかったが、首長竜を思わせる長い首がはっきり写されており、長らくネッシーの代表的写真として知られてきた。
しかし、1993年11月、クリスチャン・スパーリングが死の間際に、この写真がトリックであったと告白した。
首謀者は彼の養父マーマデューク・ウェザラルであり、彼らは、自ら発見したネッシーの足跡を偽物と判定された仕返しに、おもちゃの潜水艦に30センチメートルほどのネッシーの首の模型を付けた物を撮影したという。
そして、知人であるウィルソンの医師という社会的地位に目をつけ、偽証を依頼したとのことである。
エイプリルフールのジョークのつもりだったらしいが、世界的な話題になったことで引くに引けなくなったらしい。
また、それまで水中に生息していたとされていた大型恐竜は、実際には陸生であったらしいことが、最近の恐竜研究では明らかになってきていることからも、ネッシーの写真はかなり厳しいものになっているかもしれない。
実はネッシーは20世紀初頭に初めて発見?捏造されたものではありませんでした。
西暦690年に存在したネッシーの目撃証言
人類最古の目撃証言はなんと690年までさかのぼる。
アダムナーンという人が書いたアイルランド出身の修行僧、聖コバルトの伝記の中で、565年、イギリス・スコットランドにあるネス川で、首の長い怪物を見たと書かれている。
ただ、専門家による科学的調査によると、ネス湖の地域は約1万1000年前まで氷河に覆われており、ネス湖ができたのはその氷河が溶けてからで、約6600万年前に絶滅したとされる大型恐竜がネス湖で生き残っているということは考えられないみたいね。
ただ私から言えることはこういった類のコンテンツにしばしば登場する「専門家のご意見」ほど、自然の驚異を強調させる言葉はないということ。
それを象徴するようなUMA疑惑事件こそ、アタの宇宙人ミイラではないだろうか?
砂漠で発見されたたった15センチしかないアタの宇宙人ミイラ
2003年にチリのアタカマ砂漠のゴーストタウンの近くで、自然にミイラ化したアタの遺体が発見された。
アタとは身長はわずか15センチで、円錐形になった頭部と、サイズのわりに硬すぎる骨格をもつことから、発見当初からエイリアンのミイラとされた。
しかし、2018年、学術誌『ゲノム・リサーチ』に発表された研究は、エイリアン説が間違いだったこと、この不思議な姿かたちの理由も科学的に明らかにされた。
スペイン人の実業家ラモン・ナビア=オソリオ氏がこのミイラを購入し、2012年にはデスクロージャ・プロジェクトのスティーブン・グリア医師がX線とCTスキャンにより骨格を調査。
デスクロージャ・プロジェクトが暴露したUFO情報についてまとめ記事は以下どうぞ
→暴露ミステリー!UFOテクノロジーを米政府は知っている
アタの身長はヒトの胎児ほどしかない。
しかし、画像を分析したX線技師は、アタの骨は6歳児並みに成熟していると指摘。
グリア氏はこのとき、アタの骨髄のサンプルを米スタンフォード大学の免疫学者ギャリー・ノーラン氏にも提供した。
アタの宇宙人ミイラの奇妙な正体とは?
ノーラン氏のチームはアタのDNAの塩基配列を調べた。
そしてとても奇妙で受け入れ難い事実ではあるが、その遺伝物質がエイリアンではなくヒトのものであると結論づけた。
がしかし、小さなアタの異様な姿を説明することはできなかった。
アタの7つの遺伝子に変異が見られたことがわかり、それらはすべて成長に関わる遺伝子であったという。
ノーラン氏は、これらの変異の組み合わせが、骨の異常な急成長をはじめとするアタの深刻な骨格異常を引き起こしたと考えている。
「おそらくアタは死産であったか、生後すぐに死亡したのでしょう。」
通常、子供に見られる遺伝子の異変は1つ多くても2つ程度。
それが7つも存在するという不運が重なったみたい。
がしかし、依然としてエイリアンと信じて疑わない人たちも存在する。
なぜならこの15センチほどの身長で6歳児並みの成熟度という点こそ、通常人間ではもちろんあり得るはずはなく、エイリアンとしか考えられないということらしい。
が、研究者からすると
「人間の遺体を売買したり、金儲けのためにエイリアンの遺体だと主張したりするべきではありません」
ということらしい。
しかし、この写真を見ていただくとわかるとおり、連呼するようだがエイリアンとしか思えないよね?
どう見ても未確認生物UMAだと決めつけられた不幸は実は昔からよくあり、狼男などはその類の象徴的なUMAかもしれない。
UMA狼男は伝説でもホラー映画でもなく超自然現象
金曜ロードショーで『狼男アメリカン』の変身シーンを見たときは怖くてしばらく満月の夜に月を見ることができなかった。
「狼男を殺すには銀の銃弾が必要」とか、「狼男に噛まれると狼男になる」というのは古典文学でも伝説でもなく、1935年に公開された無声映画『倫敦の人狼』で初めて設定されたところから来ている。
この狼男、映画や文学の中で売られた古典モンスターって思ってない?
古代から中世にかけて世の中では狼男は実際に存在すると信じられていた。
実は狼男伝説というのは科学的現象が生んだ超自然史だった。
古代から中世初期のヨーロッパ世界の森とはすなわち、「自然」の象徴であり、その森に入った人間が衣服という文明を脱ぎ捨て、狼男に変身する、と考えられていたようで、キリスト教が定着するまでの自然崇拝と変身願望の融合的な存在だったかもしれない。
その狼男が邪悪な存在というイメージが定着したのは中世ヨーロッパにおける魔女裁判全盛期。
古代から中世にかけて結構狼崇拝の宗教があったようで、狼男とは中世期のキリスト教徒による他宗教への弾圧だったかもしれない。
中世ヨーロッパの魔女裁判では無理やり狼男だと自白させるケースも少なくなかった。
宗教弾圧で利用された狼男
例えば、ピーター・スタッブという男で裁判では、魔法のベルトを用いて狼に変身したと自白を強要したみたい。
まるで戦隊ヒーローモンのようね?
ちなみに彼が自白したベルトの隠し場所には当然何もなかった。
それでも裁判では悪魔がベルトを消し去ってしまったと結論づけたとか。
「悪魔」さえいればなんでもできてしまうという、その裁判官こそ、悪魔に取り憑かれているのでは?と思わせる裁判だった。
ただ、これらのような濡れ衣とは言い難い事件も実は発生した。
16世紀、17世紀の中世ヨーロッパでは度々狼男による血生臭い事件が発生していた。
1598年フランス人仕立て屋が狼男として起訴されてる。
子供たちを自分の店に誘い込み、夕食にしていたとか。
同じく、1598年、神聖ローマ帝国でも強烈な事件が発生している。
ペーター・シュトゥンプという狼男で、12歳から黒魔術を使い、自分は狼男だと告白している。
記録では14人の子供と2人の妊婦を食べたとか。
彼は悪魔から遣わされた女悪魔と性行為をしたと告白しているが実際は娘と近親相姦だったとか。
これらカニバリズムを狼男と定義されたケースがあったみたい。
元々狼男とは「人食い狼」の意味合いが強いところからも影響しているみたい。
この残虐事件は当時の食料の保管方法がマズかったことも少なからず影響があった。
どういうことかというと、例えば、腐ったライ麦パンを食べ続けると、その中に含まれる麦角菌を摂取してしまい、その菌は、麻痺や、思考力の低下、幻覚・興奮作用があるらしく、狼人間に変貌する一つの原因だったのではないかと言われている。
また遺伝子の異常による狼男も存在した。
王侯貴族のペットにされた狼男
多毛症に由来を求める説。
多毛症というのは、人の顔や上半身に密集して毛が生える症状のことで、治療法はないとされている。
1995年に、人狼症候群と名づけられた極度の多毛症を引き起こす突然変異遺伝子が確認された。
発症例はごくまれで、中世以降、記録された例は50にすぎなかったみたい。
確かにそのような風貌で夜中歩いているのを目撃すると、狼男を見たと証言したくなるでしょうね?
記録に残っているものとしては、16世紀に実在したペトルス・ゴンザレスが最初になる。
あまりに毛深い外見から、フランスのアンリ2世の宮廷でペットとして暮らしていたみたい。
ゴンザレスの5人の子は、3人の娘も含めこの症状を受け継いだようで、その娘たちは『驚異の毛深い姉妹』という本の中でその名を歴史にとどめることになった。
そのほかで狼男に変身してしまうケースとしては、狂犬病に感染し、狼男となったケース。
きわめて致死率の高い疫病で、ウイルスは感染した動物に咬まれることで伝染する。
犬がこの病気に冒されると凶暴になり相手に咬みつこうとすることがある。
そんな狂犬病ウィルスに支配された人間は、興奮して、非常に奇怪な行動を取るようになるとか。
また、幻覚を見たり、不眠症に悩まされたりするみたい。
なぜこのようなことになるかというと、ウィルスが脳細胞を損傷させるからだそうで、これが原因で、睡眠障害が起こったり、痛覚、攻撃性などをコントロールすることができなくなってしまう。
狼男とは突然変異や、ウィルス、菌によって変貌してしまった人間たちだったというわけ。
突然変異やウィルスが原因で変貌した人もいれば、そうでないUMAも存在する。
吸血鬼ドラキュラだが、これも伝説や作り話などではなかったりする。別記事にまとめているのでそちらからどうぞ。
→吸血鬼ドラキュラ伝説は実話!超自然現象だった!
→実在した吸血鬼による醜怪な連続殺人事件