ペットとして生産された小動物はブロイラーの鳥と変わらない
「辛い別れの後でもうペットは飼えない」
「ペットを飼おうか検討中なんだけど」
そんな方に向けた記事になります(2020/09/03 更新)
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- ドリームボックスに残る「爪痕」見捨てられたペットの末路とは
- 実際にあった「犬の惑星」
- ペットの殺処分は実際、減少はしてる
- 法整備がもっと必要となったペットの治療費
- ペットという家族を亡くす悲しみはさらなる悲劇を生む
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ドリームボックスに残る「爪痕」見捨てられたペットの末路とは
「ドリームボックス」この文字から受け取る明るいイメージとは真逆の意味なのよね？子供の頃、住んでいた近くに野良犬を見かけたことを覚えてる。
でも今はいない。
野良猫は今もかなりいるんだけどね。
狂犬病関連の法を根拠に保健所センターが野良犬を回収している。
センターにもよるけど、一定期間飼い主が現れるのを待つまで飼育されるんだけど、一定期間ね。それ以降はどうなるか？
ペットとして生産された彼らの人生の最後の場所「ドリームボックス」へ送られる。
もう飼えなくなった飼い主から直接保健所へ引き取ってもうらうケースもあるみたい。手数料はかかるけど、それで引き取ってもらえる。
そして保健所で飼育される？当然行き着く先は「ドリームボックス」。
このドリームボックスに入れられた飼い主から見捨てられた犬たちにとってここは「ガス室」となる。
現代のアウシュビッツと言ってもいいくらい。
だけど、このドリームボックスに行き着いた彼らはまだマシかもしれない。
ペットショップのウィンドウから見せる可愛い仕草を見せるのはたった2ヶ月ほどだろうか。
大人に成長してしまえば売り物にはならない。
売れ残った、元可愛い小動物は再びオークションにかけられたり、闇の引き取り屋に流れることもあるという。
詳しくは書けないけど、今の法律では犬や猫は死ねば、生ゴミと同じ扱いとなると言えば、ある程度想像できるだろうか。
実際どうなのかはわからないけど、こういったことが全くないとも言えないところだろう。
ペットのためにブリーダーによって生産され、オークションで競り落とされ、ペットショップで売られる。
先の運命をもし知ってたら、あんな無邪気な仕草を我々に見せてはくれないかもしれないね。
ひどいと思うかもしれないね。
江戸時代に生き物を大切にして欲しいと殺処分を禁止した時代があった。
第５代将軍、徳川綱吉ね。彼の生類憐みの令で一体どんな世の中になったか？
ここで紹介しよう。
実際にあった「犬の惑星」
それは凶暴で獰猛な魔犬が人間を喰らう世界でした。
作り話でもネタでもなく、史実なんだよね？
今や、新宿・渋谷といえば、日本の若者が集まるホットな街で、
あらゆる店が集まっている一等地。
ただ、1695年、江戸時代にちょっとびっくりする事件があった。
5000人から6000人の人足達が幕府から口外厳禁の誓文を書かされた上で極秘作戦が進行していました。
なんと2万坪の敷地のお屋敷を建造してた。
それも人間ではなく、犬のために。それだけじゃない。
今の東京の中野にも20万坪、実に東京ドーム15個分という広大なお屋敷が建てられてた。
それも犬のために。
ズバリ！東京ドーム15個分に相当する犬小屋だったのよ。
いや、犬屋敷ね？
これらの土地は空き地だったわけではない。
農民100世帯以上を追い出して取り上げた挙句の犬屋敷でした。
幕府がかん口令を敷いたのは、犬ごときに壮大なお屋敷を立てることが公になれば、民衆に批判されるのが目に見えていたので隠したかったからでしょうね？
江戸の町民は犬に生存競争で負けてしまったわけ。
それどころか、御犬様上納金という税も課せられた。
当時犬には人間と同様、いや人間以上に上等なメシを食べてた。
重病を患った犬には焼き魚か、味噌汁に入れた魚とご飯を毎日朝夕きちんと食べさせなければならない法律があったの。
毎日、白いメシにありつけない人間がほとんどの時代によ？
ピーク時には江戸の町にウロついていた野良犬10万匹が収容されていた。
餌代だけで人間様より、かかったわけ。
そのため幕府だけでは資金が足りず、追加徴税となった。
当時御犬様のお世話費用が70億円にも膨れ上がっていたよう。
それにしても野良犬が多すぎるよね？
この時代、家族にメシを食わすこともままならず、口減らしに子供を殺害するような世の中だった。
なので、犬に人間と同等かそれ以上のメシを食わす余裕はなかった。
といっても殺すこともできません。
犬の殺生を目撃した人は幕府に通報すれば、30両の賞金がもらえた。
今の金額で40万円なり！
犬への虐待者の通報でも支払われたみたい。
この金額だと、この密告を仕事にする人はいたでしょうね？
捕まると、「犬を殺したら、ダメよ？」ってお姉さんに優しく注意される程度ではすみません。
ある旗本衆が吹き矢でスズメを殺した。
なかなかできない芸当かと思うけど、時代が悪かったようで死罪となった。
鉄砲で殺した鳥を鶏肉として販売した11名が切腹になったとか。
現在のスーパーの鶏肉コーナーの責任者はこの時代なら切腹もんだね？
鳥に石を投げただけで八丈島へ島流になってる。
鳥、魚の一部、貝、うなぎ、ドジョウ、昆虫まで軽犯罪から死罪まで細かく法律で決められていたみたい。
一体、何を食って生きてたの？って不思議に思うよね？
面白いのは趣味の釣りは禁止という条例。
人間は食べなくて生きられないので必要最低限の殺生は許可しても、ただの個人の楽しみで殺生してはならないという。
今の私たちなら理解できますが、当時はどうでしょうね？
５代目徳川綱吉の時代は戦国時代の殺伐とした空気は抜け、平和な時代へと移行していった時代でした。
当時の武士は命を奪うこと、軽く扱うことが仕事のような存在だっただけに、「生き物を大切にする」って考え方は理解できないことだったのでは？と思うけどね。
江戸幕府からは小さな命を保護する法律が次々と出され、当時の江戸っ子は犬を飼えなくなってた。
しつけもできませんし、紐で繋ぐことすらできなかった。
ということで獰猛な野良犬化へ変化していく。
この野良犬達は逆に人間を襲うようになり、また捨て子を喰らうような魔犬ともなっていった！
そうして人間がまともな生活ができなくなったために江戸幕府は犬小屋を設置するようになったわけなの。
なんだけど、殺処分できないためにどんどん肥大化していき、人間は土地を追われ、犬屋敷へと姿を変えていったみたいね。
そうして今度は犬屋敷の維持費、犬屋敷の敷地拡張とかも問題となって、もはや幕府もお手上げ状態となり、なんといろんな村へ犬を預けて分散させ、
賃金を払う制度が導入された。
しかも前金払いの気前の良さ！
今度は追い払った人間が御犬様ウェルカム状態に。
この制度で御犬様の飼育ではなく、お世話で生かされる村も当然出てきたわけでまさに立場が逆転！
まさに犬の惑星状態！
なぜ５代将軍綱吉はこのような法を整備したのか。
それには1684年の悲劇が関係しているみたい。
彼の第一子徳松が死去していました。
そうした悲しみから、「生類を憐む心を育んでほしい」という願いが込められてたみたい。
実は小動物の保護だけではなく、捨て子の保護、病人の看病にも及んでいるところからも、ただ戌年で犬大好きだからというバカ殿ではなかったようよ。
ただまだまだ江戸中期の日本人には理解しがたく、昨日までは非常食扱いだったのに将軍の威を借る御犬様に、恐れおののき、触らぬ犬に祟りなしとばかりに距離をおいたために、凶暴な狂犬化を招いてしまったというのが日本史の中でもかなり特殊な時代だったのかなぁって思う。
ところでこの生類憐みの令ですが、将軍綱吉が死去すると直ちに解除された。
広大な犬小屋は元の持ち主に返還された。
それに政府は犬を預けた村に支払った前金を返金するように通達したみたい。
村が大混乱に陥ったのは当然でしょうね？
ウェルカムだった犬に恨み、逆恨みする村人は当然いたかもね？
そして10万匹以上の御犬様はどうなったのでしょうか。
資料には控えめにさらっと一言で書かれてた。
「片付けた」と・・・・
意外な結果にびっくりでしょ？
ひどいかもしれないけど、必要か？不要か？と言えば必要なのかもしれない。
でも徐々に変わって来つつあるかもね・・・
ペットの殺処分は実際、減少はしてる
環境省が2015年に発表した統計によると保健所による殺処分は2004年当時40万件以上あったんだけど、2015年では8万件まで激変している。
確かに減ってるように見える。
保健所に持ち込まれる犬や猫の数がそもそも減っていることも確か。
でもこれは民間の動物愛護団体が引き取っているにすぎない。それに正式に殺処分された数であって闇でどうなってんのか、そこまではわからない。
最近CMでも「誰か優しい人に拾って持ってね？は違法です」とかあるけど、ペットを飼えなくなる事情は色々とある。
飼い主の体質が変化してアレルギー持ちになるケースもある。
事実、私の姉は猫が大好きで、実際猫を飼っていたんだけど、猫の毛アレルギーになっちゃってね？あるよ、そういうケース。
赤ちゃんが生まれたケースも小動物から感染症をもらうかもしれないし、飼えなくなる。
そんな時保健所に持っていくと殺処分される。
引き取り手がないと捨てる？
でも保健所よりそっちの方が生きれる可能性がゼロじゃない。
勝手に捨てるとその可哀想な猫に餌をやって周辺住民が迷惑！って思うよね？
わかる。実はウチの隣が公園でね？餌やる人がいるんだよね？
大半の人は見て見ぬ振りしてる。
気持ちはわかるから。
だって実態がわからない引き取り屋に依頼する？
しばらくは生きられるかもね。
人間の勝手でひどいって思うかもしれないね？
でもテレビでも動物おもしろ映像系は視聴率が取れる。確実に。
癒しの存在なんだよね？
だから動物ではなく、動く人形のような意味合いでペットが「生産」されるんだよね？
マクドナルドも見込み客がいるからパテを焼く。
見込みハズレで余計に作ったパテは数十分後にはゴミ箱じゃない？
マクドナルドと同じでペットも人間にとって必要なんだよね？
彼らと過ごすことで救われてんのよね。
愛情を注ぐからこそ、困ったこともまた逆にあるんだよね？
法整備がもっと必要となったペットの治療費
子供が巣立っていったご家庭では、新しい家族が欲しくなる。
そんな理由で猫や犬を飼う人もたくさんいるはず。
うちもそう。母は犬を飼っている。
散歩に連れて行ったりすると近所に犬仲間ができてちょっとお喋りしたり、コミュニケーションツールになっていたりする。
ダメなんだけど、ドックフード以外の高級肉をあげたりする。
ついついね？
物欲しそうに見られると「ちょっとだけなら・・・」とか言ってね？
でもそれが犬の健康を害する原因になってたりする。
ペットも生き物だから病気したりするわけ。
そこで困ったことに治療費がこれまたびっくりするくらい高額なのよ。
母の犬は目が見えないため、目薬が必要なんだけど、それがなんと3万円とか5万円とかする。
診察代含めるとipadの最新機種が買えると思うよ。
鳥が調子悪いから病院とか連れて行くと1万円以上飛んじゃうよ？
ちなみに手乗り文鳥って一匹2000円とかよ？国民健康保険とかないからね。
一応ペット保険とかあったりするけど、月々補償額2000円とかよ？雀の涙よ。
マジで。母のパート代は全てペットの目薬代と治療費で消えてる。
一体なんのために仕事してんだ？って思うよ、息子としては。
どっか旅行にでも行って欲しいのに治療代で全部消えてるし、目の見えない犬がいるから出かけられないとか。
息子としては殺処分して自由になって欲しいなんて非情なことを言ってるけどね。
そんなこと普通できないしね？もちろん、捨てるわけには行かない。
ペットを捨てるな！っていうのは簡単だけど、
これほど高額な治療費となるとはっきり言って払えない人はかなりいると思うし、保健所に連れていき、殺処分という選択肢が現実問題として仕方がないと思える。
安楽死という意味合いでね。それがさらなる悲劇を生むんだよね・・・
ペットという家族を亡くす悲しみはさらなる悲劇を生む
愛情を注いだペットが亡くなったり、ペットに辛い思いをさせてしまったらどうしたってもうペット飼うのはやめようって思うよね？
こんなことになるなら、飼わなければよかったって。
でもね？それは違うと思うのよね？
多分、あなたのような動物に愛情を注いでくれる飼い主がペットには必要なのよ。
だって、売れ残ったら殺処分だから。
数ヶ月先にはドリームボックスという運命が待っている生産されたペットたちなのよ。
鶏肉になるためだけに生まれて来たブロイラーの鳥たちと同じよ。
動物が大好きなあなたを待ってると思う。
うちのペットの文鳥は、今受験生の娘の心の支えになっている。
ある日、家のそばの塀に飛んできて留まったの。
どこからきたのかわからない。
明らかに自然の鳥じゃないから、どこからか逃げちゃったんだよね？
私は急いで娘と家から飛び出して文鳥に手を差し伸べたんだけど、人馴れしている文鳥は手に乗ってそれ以上飛ぼうとはしなかったのね。
多分長く飛んできて、エサも自然の中で食べ方を知らないんだろうね。
今度は私と娘がペットショップに飛んでいって鳥籠と餌を買って来た。
その鳥はエサに飛び付いて食べてたよ。
「ヤベェ〜〜、死にかけたぁ〜(ToT)」 (飛んできた文鳥より)
危なかったんだろうね？
その日から家族になりました。
治療費のことなんかあるからペットは飼わなかった。
責任持てないし。
でも今この文鳥が死んでしまったら、娘は受験に落ちるだろうなぁってことは想像がつく。
あの時、文鳥が手に乗ってなかったら、おそらくそのまま死んだと思う。
でも鳥はうちで元気になり、娘の鉛筆を机から落として遊んでる。
そんな様子に癒される娘がいて、おかげで受験勉強をなんとか頑張っている。
ペットたちに救われた時間は、同じようにペットたちを救った時間でもある
うちにいる鳥を逃してしまった家族は、「誰か優しい人に拾われて、ご飯もらってね」って思ってると思う。
そして私はその人たちが新しいペットを飼っていることを願う。
ウチもまた鳥のペットを今後も飼う機会があると思う。
もしあなたがペットの不幸が辛くて再び飼うのをやめてしまっていたとしたら、あなたを待っている、新たなペットたちがいることを思い出してあげて欲しい。
楽しい時間が待ってるはずだから。
一緒に遊ぼう！って
誘ってるよ、たぶんね・・・
