ウラジミール・プーチンが描いたウクライナ侵攻計画は脆くも崩れ去った
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- プーチンの失策でウクライナの大地がロシア兵の血に染まる
- マリウポリに棲まう残虐非道の謎の連隊あり
- 凄腕スナイパーで射抜かれたロシア指揮官達
- 独裁者プトラーの非情命令に喘ぐ哀れな兵たち
- もはや反プーチン勢力になりつつあるロシア兵
- 独裁者らしく自軍の屍の山で強欲に走るプーチン
- ロマノフ家の亡霊が独裁者プトラーの影を踏む時
プーチンの失策でウクライナの大地がロシア兵の血に染まる
ロシアのプーチン大統領は散々な戦況報告を見て、あの広い額から冷や汗を垂り落としながら眼を丸くしているに違いない。
2022年3月22日、北大西洋条約機構(NATO)軍当局者の推計によれば、ウクライナに侵攻したロシア軍の死傷者や捕虜などの人的損失は3~4万人に達する言われている。
露軍の侵攻開始から24日で1カ月。
ウクライナ軍の激しい抵抗を前に露軍の被害は増大し、無意味な屍体が山積みされている。
遠距離から都市部へのミサイル攻撃が増え、民間人の被害が拡大する傾向が続いている。
AP通信は、ロシアの前身の旧ソ連によるアフガニスタン侵攻による死者が「10年間で約1万5000人だった」と伝える。
だとすると、ロシアによるウクライナ侵攻は完全な大失敗と言えるのではないか。
大国とはいえ、欧米の最新兵器の前に古い兵器でロシアの兵は弱いと露呈してしまったっぽい。
弱い理由はそれだけではないようだ。
マリウポリに棲まう残虐非道の謎の連隊あり
ウクライナ南東部の戦略的重要都市マリウポリの周囲はロシア軍の占領地域となっている。
ウクライナのベレシチューク副首相が23日、ポーランドメディアの取材に「プーチン大統領の命令の下、露軍によってほぼ完全に破壊された」との認識を示し、「水、暖房、通信、食事、全てがない。」らしいがこのマリウポリは荒廃したとはいえ、なんと陥落は免れている。
実はこのマリウポリに凄腕集団アゾフ連隊なるウクライナ軍が文字通り死守しているのだ。
残酷部隊と恐れられるアゾフ連隊は、2014年5月にウクライナ東部ドンバス地域で親ロシア派反乱軍が戦争を起こすと、それに反対する極右性向の人々が集って戦い、6月にマリウポリを奪還する功績を立てた。
同年11月に正規軍に編入されウクライナ内務省の支援を受けている。
その後マリウポリを守っている。
現在1000人ほどで構成されたアゾフ連隊はロシア軍6000人に対抗して使命感を盾に、ロシアへの憎悪を銃弾に込めて孤軍奮闘している。
四方をロシア軍に包囲され補給が断たれた悪条件の中でも、ロシアの少将級将官を射殺し、待ち伏せ攻撃でロシア軍の都心浸透を防いだ。
病院、学校、劇場など民間施設に絶えず砲弾が飛んできているのにも4週間近く耐え抜いた。
しかし現在は正規軍だがアゾフ連隊のアイデンティティには疑問符をつける者も確かにいる。
独ドイチェベレによると、アゾフ連隊はナチスドイツ時代を思わせるシンボルを使った。
ラテン文字のNとIを組み合わせたエンブレムはナチスの象徴であるハーケンクロイツ(かぎ十字)と似ている。
ナチスのシンボルである「黒い太陽」のエンブレムを使ったこともある。
2015年には当時アゾフ連隊報道官だったアンドリー・ディアチェンコは「アゾフの新兵のうち10~20%がナチス主義者」と明らかにした。
残酷性も議論の的だった。
英ザ・タイムズによると、アゾフ連隊はドンバス戦争の親ロシア派捕虜をマリウポリに連行して水と電気で拷問したとか。
ただし、3月24日、他国のメディア関係者がキエフ近郊で取材中にロシア軍によって捕捉され、殴る蹴るの暴行を加え、失神して気がついた後もそれは続き、水攻めの電気ショック地獄で死に目にあったとか。
そう考えるとアゾフ連隊が特段「残酷」というのもおかしな話だろう。
アゾフ連隊を悪魔化したのはロシアのプーチンのプロパガンダという見方が大勢を占めている。
それは2015年5月〜7月のドンバス戦争でアゾフ連隊が善戦しプーチン大統領には目障りになったからだ。
ロシア軍は2022年3月20日、武器を置いて降伏すればマリウポリ住民が安全に避難できるようにすると最後通告を送った。
しかしアゾフ連隊は「マリウポリを敵に渡さないだろう。ウクライナの都市として残るだろう」としながら降伏を拒否している。
マリウポリ陥落は時間の問題だとしてもアゾフ連隊が決死の抗戦意志を見せており、ロシア軍はさらに自軍の死体を山積みにする必要がありそうだ。
マリウポリでは3000名以上の一般人が戦火の灰となり、遺族は憎悪に満ちた眼から悲しみの涙を流している。
ただ、ロシア軍も巌とはなり得ず、ウクライナ軍の自由を死守する激る血と静寂を切り裂く獰猛な憎悪の前に戦意喪失に陥っているという見方すらある。
凄腕スナイパーで射抜かれたロシア指揮官達
なんと奇怪なことにウクライナに大軍勢で侵攻したロシア側の指揮官が次々とウクライナの凄腕スナイパーの前に銃弾の餌食となっている。
米軍ではベトナム戦争以降、命を落とした将校はたったの1人に対して、ウクライナ侵攻後のロシアでは6名近く射殺されている。
この状況がいかに異常事態かがわかるだろう。
実はロシア軍は20万とも言われているがそのほとんどは職業軍人ではなく、若い徴集兵ときている。
そのほとんどは「演習」と聞かされていたらしく、当然、「人殺し」の覚悟など微塵もなかった。
そのため、命令に従わせるために、将校が前線に出向かざるをえなくなっていた。
しかも通信手段が暗号化されておらず、ウクライナ側?米国側?に筒抜けとなっていた。
ロシア軍の砲撃で荒廃した街の仄暗い瓦礫の影から溢れんばかりの殺気を殺し、スコープからターゲットを覗くウクライナのスナイパーが虎視眈々と狙っている。
呼吸を整え、業火のごとき復讐心を、トリガーを引く指に集中させてロシア士官を射殺しているのだ。
ロシア軍将官の死者数は、ウクライナに展開する部隊の司令官(20人程度)の5分の1以上に上り、軍の活動能力も低下しさらに行き詰っているという。
21日未明、政府寄りのタブロイド紙コムソモリスカヤ・プラウダは、ウクライナでの約1カ月の戦闘でロシア軍兵士9861人が死亡、1万6153人が負傷したと報じた。
ロシア国防省の公式統計のリークまたはハッキングによる数字と見られている。
この記事は後に削除されたところからも真実に近いのではないだろうか。
独裁者プトラーの非情命令に喘ぐ哀れな兵たち
悠々と花見気分の進軍だったロシア軍、いや若い徴集兵たちは突如、「殺人を奨励し、次の瞬間、肉片と化する地獄」に放り込まれたのだから、通常逃げる以外はないだろう。
ロシア軍捕虜の証言では「ウクライナ戦線から逃げるすべての兵力を射殺しろというロシア軍指揮部からの命令が下っていた」という。
ウクライナに派兵されたとされるチェチェン民兵隊がロシア軍の脱営兵を阻止する任務を遂行しているという報告もあるとか。
思わずウクライナ当局も仰反るほどの恐怖を覚えたという。
ウクライナ国防省はロシアの何人かの兵士が本国に戻るため自分の足に銃を撃って負傷しているという。
それだけではなく、21日にロシア軍300人が『戦闘命令実行を拒否する』として逃げたり、ウクライナ軍が22日に再奪還した首都キエフ近郊では私服に着替えたロシア軍が車を盗んでベラルーシ国境側に逃げたという証言すらある。
ロシア国内のエリート部隊でも不戦の波は押し寄せており、ウクライナ追加派兵に従っていないという主張も出てきた。
ウクライナ国防改革センターのオレクサンドル・ダニルク所長はデイリーメールに「ロシア海兵隊旅団220人ほどが戦闘を拒否したし、特殊部隊所属旅団長1人は増援軍派兵を拒否し停職処分を受けた」と話した。
このようにロシア軍の脱営と命令不服従が拡大する裏にはウクライナの情報戦が地味に効いている。
これはまるで籠城戦に対して飢え殺しで落とした秀吉のように。
飢え殺しの詳細は以下の記事をどうぞ。
→鳥取城渇え殺し!餓鬼化した城兵が人を喰らう地獄とは?
もはや反プーチン勢力になりつつあるロシア兵
ウクライナ内務相顧問は22日、フェイスブックに「この数週間、われわれはロシア軍が使う携帯電話に『装備を渡して降参する方法』に関するメッセージを送ってきた。
降参するロシア軍には終戦後1万ドルとウクライナ市民権申請の機会を提供し、戦争中にはテレビ、台所、シャワー室などを備えた施設で生活できるようにすることを約束した」と伝えた。
彼によると、その結果数日前にロシアの戦車部隊を率いるある指揮官が「亡命したい」と返答したという。
自発的にウクライナ特殊部隊によって身柄を確保されたロシア軍指揮官は「部隊には食糧もなく指揮体系は混乱した状況で兵士たちの士気は非常に落ちている。
指揮部のための銃弾避けに使われているということを悟った兵士たちが戦車を含む軍事装備を持って脱走している」とウクライナ軍に伝えたという。
ロシア側は情報統制を必死に敷いているが、若い世代はVPN接続によってロシア当局の情報統制網から逃れて情報に接しているため、かえってロシア政府が隠蔽しようとしている情報は真実であると認識しているようだ。
1人の独裁者の思惑によって無言で命令に従い兵が無駄死にする時代は終わったということだ。
当初、ウクライナ侵攻は短期戦で数日のうちにゼレンスキー大統領が逃亡して終わる目論見が大外れし、情報戦でロシア兵の戦闘意欲は失われ、延びた前線までの食料や燃料の補給も儘ならない状態で次第にロシアの占領地域がウクライナ軍に奪還され始めてる。
世界を敵に回し、経済の橋を強制的に破壊されたプーチンは必死に抵抗を試みるが、徐々に四面楚歌の状況が明らかになってきた。
独裁者らしく自軍の屍の山で強欲に走るプーチン
プーチン政権の側近が国外逃亡した報もあり、独裁者プーチンの周りでは暗殺計画も囁かれはじめた。
プーチンのウクライナ侵攻の野望はロシアとウクライナ両国の兵の死傷者とウクライナ市民の無駄死に数を含めれば、5万人以上に登り、故郷を追われたウクライナ人は300万人を超える難民となっている。
果たしてこれほどの無数の屍は一体なんのためなのだろうか。
それだけの価値あることなのだろうか?
アメリカの上院議員が「ロシアにブルータスはいないのか?」とツィートし、アメリカ報道官はアメリカ政府の政策ではない、あり得ないと国益の面から線引きしたが、数万人の死傷者を出す命令を下したプーチンが殺されたとしても犯人は殺人罪にはならないだろう。
それが殺人罪になるのであれば、独裁者プトラー(プーチンとヒトラーの造語)こそ殺人罪に問われるべきだろう。
その独裁者プトラーこと、ウラジミール・プーチンは政府系石油企業スルグートネフチェガスの株式の37%、ガスプロム株式の4・5%、グンバー株式の50%を裏で保有しているとされており、年間維持費が400万ドルもかかる大型豪華ヨット「シリウス」のような豪華客船を11隻ほど、総額4920億円と言われる山手線内回りより広いとされる壮大なプーチン宮殿は所有しているとか。
ちなみにロシア大統領の給与は世界一質素なものと言われており、なんと1329万円程度。隠れ財産は400億ドルを超えると言われており、全く隠れてない。
ハミ毛ボーボーといったところか。
ウィキリークスがアメリカの公式文書を暴露したところ、「ロシアは実質的なマフィア国家」とし、プーチンを「アルファドッグ(群れのボス犬)」と酷評している。
そんなゴッドファーザーに「核兵器」や「立法府の長」という危険極まりないおもちゃで自由に遊ばせて大丈夫なのだろうか。
ロマノフ家の亡霊が独裁者プトラーの影を踏む時
ところで情報統制が敷かれた中で自分の息子がみるも無惨に死んだことを知らされる親たちは一体どう思うのだろうか。
ウクライナのミハイロ・フェドロフ副首相は2022年3月23日、戦闘で死亡したロシア兵の顔をAIで特定し、SNSを介して家族や友人に知らせていると発表した。
顔認証プラットフォームを手掛ける米Clearview AIの技術を使ってロシアのSNS「VKontakte」で公開されている20億点以上のロシア人の顔写真と照合しているらしい。
その数1万5000人以上だという。
つまりはそれだけロシア兵の死者数を確認し、SNSで公表しているということだ。
ちぎれた腕だけになった息子、胸から上が吹き飛んでない息子の屍体を誇りに思えるのか?
兵隊になることは死ぬことだと諦められるのか?
その大量の屍の山を築くほど大事な大義とは何か?
それらを知りたいとは思わないだろうか。
その無念の想いがウクライナではなく、ひとりの男に向かった時、時代の重い風は突風となって独裁者に襲い掛かるかもしれない。
1917年帝政に不満を爆発させたロシア民衆は怒涛のうねりの中で武器をとり、怒りに拳をふるわせて怒声をあげた。
怒りを露わにしたロシア民衆の優しい手は作物を耕す汗ではなく、武器で刺殺した返り血に染まる醜悪な革命となったのだ。
その結果、皇帝ロマノフ家は倒れて一家全員処刑された。
皇帝プトラーは最悪の戦況報告を見ながら、そんな暗雲漂う未来が頭をよぎっていたかもしれない。
皇帝プトラーは今どこから指揮をとっているのか、どこにいるのか全くの不明だという。
皇帝プトラーは誰もそばに近づかせないらしい・・・