帝政に反対する政敵によってロシア国民は踊らされていた
「怪僧ラスプーチンって何した人？」
「ラスプーチンが死因が人間を超越してるってほんと？」
そんな疑問を持つ方に向けた記事になります。(2020/12/28 更新)
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- 怪僧ラスプーチンの伝説とは実は捏造だった？
- ロシアでラスプーチンといえば？
- 怪僧ラスプーチンの奇怪な死因
- “神の人”と言われたラスプーチン
- 裏事情に踊らされたロシア国民
- え？やっぱり怪チン？ラスプーチン
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怪僧ラスプーチンの伝説とは実は捏造だった？
頭をズドンと撃たれておいて死因が溺死ってのはないとは思ってたけど。
人間ならね？
ラスプーチンって単語自体が今や「怪しい、奇怪な黒魔術を使う、おぞましい眼力男」って言葉ヅラだよね？
私の大好きなルパン三世の「ロシアより愛をこめて」って映画でラスプートンというボスキャラのモデルになってるよね？
こんな男がいれば、どんな汚い言葉の形容でも受け入れてしまうよね？
「見た目で人を判断するのは良くない」
という人がいれば、ラスプーチンこそ、「それは甘えであり、嘘だ」というだろうね。
なぜなら、彼こそ、見た目で判断された人だからね。
ラスプーチンは漆黒の闇で薄ら笑いを浮かべ、帝政ロシア末期に皇帝をも操った極悪宰相というイメージを何者かに広められ、抹殺された人だから。
でも地元ロシアではラスプーチンといえば、日本にはないもうひとつの一面に出会う。
日本ではあまりというは全くそんなイメージはないんだけど・・・
ロシアでラスプーチンといえば？
ロシアで”ラスプーチン”といえば、なんとストリップ・クラブの店名だったりする。
なぜそんな風俗店の店名になるのか？
実は彼は生前から怪しい噂があったことがわかっている。
当時、ラスプーチンは霊的キリスト教宗派フリスト派だと糾弾されていたの。
このフリスト派ってのは1645年から20世紀初頭まで存在していた怪しい闇宗派で、フリスト派は儀式で歌、祈り、そして急速なダンスで構成され、それらは精神的なエクスタシーを生み出すこととされ、儀式の一部なのか、終了後なのかはわからないが、性行為に及んでいたとか。
ロシア革命前では全国に点在してたらしく、40000人の信者がいて、迫害の対象とされていた。
1907年、教会裁判でラスプーチンはこのフリスト派で偽の教義を広め女性信者とキスや混浴をしたとして非難されてたのよね？
時々騒がすセックス教団とか、あの手の怪しいヤツね。
いつの間にかラスプーチンは、ロシア帝国の中枢、宮中の貴婦人や、宮廷貴族の子女から熱烈で盲目的な信仰を集めるようになっていたんだけど、それは「神秘的な教え」ではなく、ラスプーチンの魔物的な巨根と猛獣レベルの絶倫ぶりが原因なんじゃないか？
とか当時から噂が流れ、ゴシップ記事になっていたのよね？
そのイメージがロシアではいまだに定着しており、風俗店の店名に使われてたりする。
なぜラスプーチンにそんな卑猥な印象を植えつけたのか？
それは実は理由があるのよね。
ラスプーチンが暗殺されたのは1916年12月16日で、その3ヶ月後には帝政ロシアは崩壊するのよ。
どうも政治臭い感じがプンプンするのよ。
“怪僧ラスプーチン”にはね。
それを象徴する出来事こそ、ラスプーチンの奇怪でおぞましい最後ではないだろうか？
怪僧ラスプーチンの奇怪な死因
ラスプーチンの最後を少し話すと、暗殺を計画したのはロシア帝国ロマノフ家の親族で貴族のフェリックス・ユスポフとドミトリー大公の2人らしいんだよね？ユスポフはモイカ宮殿の新築祝いのパーティーにラスプーチンを誘い、その際、美人と評判だった妻イリナ・アレクサンドロヴナと引き合わせることをほのめかした。
ユスポフはラスプーチンに毒のシアン化物入りの紅茶とプチフールを用意した。ラスプーチンは綺麗に食べ干してしまい、全く毒の効果が現れず、密かに仰天していた。
毒ではラスプーチンには効果がなかったのだ。
驚愕したユスポフはラスプーチンにデザートワインを飲ませ、彼が泥酔したことを確認し、背後からラスプーチンに向かって2発発砲。
銃弾はラスプーチンの心臓と肺を貫通し、彼は床に倒れ込んだ。
しかし、死んだと思われたラスプーチンがB級ホラー映画のように起き上がり、目を見開いたという。
もはや、どうなっているのが理解不能なユスポフはその場で腰をぬかし、動けなくなった。
銃弾でぶち抜かれたはずのラスプーチンは中庭に逃げていき、壁をよじ登ろうとしたところ、番犬に引っ張られて逃げそびれる。
そうしているうちにユスポフの協力者がラスプーチンにむけて4発発射。
1発は右腎静脈から背骨を貫通して、ラスプーチンは倒れたがそれでも死なずに起き上がった。
自分の眼に飛び込んでくる奇怪な情景に血の気が引いていくユスポフは靴でラスプーチンの右目を殴りつけ、最終的に額に鉛玉をぶち込んだ。
ユスポフとその協力者は布で彼をぐるぐる巻きにして、手足をロープで縛って車に乗せ、ペトロフスキー橋に向かい、橋の上から凍りついた川の氷を割って開けた穴に遺体を捨てたとのこと。
その後発見された死体を検証したところ、頭部を狙撃されたためと結論づけられた。
だけど、一説には川に投げ捨てられた時にはまだ生きていて、溺死だったという話もあるくらいなのよね？
ラスプーチンが暗殺されたモイカ宮殿近くに勤務する警官はその夜数発の発砲音を確かに聞いており、なんと中庭に血痕を発見している。
また、ラスプーチンの胃からは毒物は発見されなかったと報告している。
そのケーキに含まれるシアン化物は、オーブンで焼くと砂糖や熱で中和された可能性があると指定されている。
まさに怪僧ラスプーチンに相応しい怪奇ミステリー。
これらは帝政ロシアが調査資料が封印していたことや、ロシア崩壊の後のソ連でも非公開だったことが色々な説を生み出したようなんだけど、実は暗殺者のユスポフ自身も、その時代で証言内容を変えており、どこまで本当なのか？わからないところがある。
でもこの話を聞くと帝政ロシアは悪魔的な黒魔術士ラスプーチンに踊らされていたのかも？って思うよね？
実はそれが狙いだった可能性があるのよ。
なぜラスプーチンは暗殺される必要があったのか？
暗殺者はロマノフ家つまり、皇帝一家の親族なんだよね？
ラスプーチンは死の数日前に
「年内に自分は死んでしまう」
と予言し、娘に生前贈与的な”終活”をしてるのよね。
実はラスプーチンって当時多くの人々を癒す存在だったみたいなのよ。
どうもこれまで見てきたイメージと180度違うんだよね・・・
“神の人”と言われたラスプーチン
1905年、ラスプーチンは帝政ロシアの首都サンクトペテルブルグにいた。
彼は多くの人の病気を癒やし、”神の人”と賞賛され、信者を増やしていた。
傷や病気を癒すフシギな存在といえば、イエス・キリストも同じかもね。
賞賛して敬う人もいれば、羨む人もいる。
イエス・キリストは妬みや、嫉妬、うねりを作る恐怖から抹殺しようとするもの。
ラスプーチンの評判は皇帝夫婦の住む宮殿にまで広がりを見せる。
当時、ロシア貴族の間では神秘主義に傾倒していたこともあり、ラスプーチンはアナスタシア大公妃からも寵愛を受けるようになり、母親のアレクサンドラ皇后にも紹介したとか。
アレクサンドラ皇后は良妻賢母、子煩悩で迷信深い人だった。
内気で部屋に閉じ籠りがちで必要最低限しか人前には姿を見せなかったという。そういったところから周辺から傲慢で冷酷な皇后というイメージがついたみたい。
なぜアナスタシアがアレクサンドラ皇后にラスプーチンを紹介したか？
それはアレクセイ皇太子だった。
ニコライ２世とアレクサンドラ皇后の間には5人の子供がいて、4人が姫、5人目が待望の皇太子アレクセイだった。
やはり後継の男の子が欲しい！
皇帝なら誰もがそう思うだろう。
5人も頑張ったところからもどれほど望んでいたかがわかるよね。
そんな待望の皇太子アレクセイは実は母方のDNAのせいで血友病患者だった。
当時原因不明の病気で治療法すらない状況だったのだ。
そんな時、イエス・キリストのような「癒す人」「神の人」と聞けば、わらをも掴む思いで迷信でもなんでも試したくなるのは当たり前だろう。
ニコライ2世は1906年10月、家臣ピョートル・ストルイピンの娘を診るようラスプーチンに要請。
なんとその娘をラスプーチンは完全に治癒。
そこで1907年4月、今度は血友病患者のアレクセイを診せることにする。
当然お抱えの医師たちは面白くない。
祈祷よりも医術だろ？的な小馬鹿にした態度をとっていたとか。
ところがラスプーチンが祈祷を捧げると、翌日にはアレクセイの発作が治まって症状が改善したとか。
これまで血友病に踊らされ、大事な皇太子の命を人質に取られていたような状況だっただけに皇帝夫婦が歓喜し、ラスプーチンに絶大な信頼をおいたのは当たり前というところだろうか。
皇帝からは「我々の友」「聖なる男」と賞賛された。
ただ、当然面白くないお抱えの医師からは嫉妬と妬みから「ペテン師だ！」「催眠術をかけられた」とかあらぬ噂を流されていた。
また彼らは怪しいペテン師を皇帝夫婦から遠ざけようと画策したとも言われている。
1912年10月9日、皇帝一家はビャウォヴィエジャの森に狩猟に来ていたが、そこでアレクセイの病状が悪化した。
アレクサンドラ皇后はペテルブルクにいるラスプーチンに助言を求めたところ、
「小さな子が死ぬことはありません。しかし、私が治療するのを侍医たちが許さないでしょう」
と記した手紙を送っている。
お抱えの医師がいたにもかかわらず、わざわざ助言を求めたところかもいかに絶大な信頼があったかを証明している。
特にアレクサンドラ皇后は盲信的にラスプーチンを信頼していたし、事あるごとに助言を求めるようになったことから同時に強力な権力を手に入れたこともなった。
それがこの後の人生に災いをもたらしたんだけどね。
裏事情に踊らされたロシア国民
ラスプーチンが政治に関与し始めたと言われてるのは1914年以降なんだけど、この時、帝政ロシアには大事な事件が起こっていた。
第一次世界大戦ね。
ニコライ２世は1914年7月にドイツに宣戦布告。
戦争に突入していく。
当初12月まででかたがつくという目算だったんだけどなんと150万人もの戦死者をだし、ドイツに大敗につぐ、大敗で大敗北にきした。
当然景気は悪くなり、食糧難から価格が高騰してしまい、ロシアでは一気に反独感情が高まった。
アレクサンドラ皇后はドイツと戦争することは大反対でした。
当然でしょう。
アレクサンドラ皇后はドイツ人！
ラスプーチンは敗北必至のロシアの指揮を鼓舞するため、ニコライ２世自ら最前線に立つべきと助言。
もちろん、周囲の人間は大反対。
だけど愛妻家のニコライ2世は、アレクサンドラ皇后が信頼するラスプーチンをやはり盲信的に信頼していた。
そこでなんと内政をアレクサンドラ皇后に任せ、ニコライ2世は最前線にいってしまう。
1914年から1917年までロシアでは内政混乱状態となってしまい、首相3名、内相5人、外相3人、戦争相3人、運輸相2人、農業相4人が交代するという異常自体だったんだけど、日本なら普通かもね。今でも。
この間、アレクサンドラ皇后、ラスプーチンの非戦派と主戦派で激しい争いがあった。
アレクサンドラ皇后はこの間、常に電話や手紙などでラスプーチンに助言を求めていたと言われ、巷ではアレクサンドラ皇后はラスプーチンの巨根の餌食になっているとまで噂とゴシップがばら撒かれていた。
実は政治云々よりもこのゴシップにより、皇帝夫婦、ひいては帝政の権威が失墜していったというのが大問題となった。
これはただの噂なのか？
それとも本当だったのか？
ラスプーチン暗殺事件の調査を行った人物の証言では、
「アレクサンドラ皇后がラスプーチンに高官の候補者の助言を求めていたのは事実だが、実際に任命するには多くのステップがあり、皇帝の独断と偏見で決定するわけにはいかず、必ずしもラスプーチンの影響下にあったとは言い難い。帝政を揺るがし、革命を推し進めようとする輩に利用されたのだ」
と。また皇帝夫婦の宮殿のお抱えのメイドの証言では
「1913年〜1917年皇帝一家の近くにお仕えしていましたが、ラスプーチンを見たことはなかった」
と。帝政ロシアが崩壊した後の暫定政府の特別調査資料では
「ラスプーチンが信者と混浴してたりキスしたり乱交していたというのも証拠は発見されず。ただの噂の可能性が高い。それどころか、ラスプーチンは信者から受け取った献金を全て石川五右衛門のように貧しい人々に分配してた」
ラスプーチンが本当に”怪僧ラスプーチン”だったのか？
帝政ロシア末期の時代、ドイツに敗れたロシア国民の怒りは同じドイツ人のアレクサンドラ皇后に向けられ、それは帝政を揺るがす事態にまでになっていた。
そこで保守派であるノマノフ家ゆかりの貴族であったフェリックス・ユスポフ、ドミトリー大公は全ては「怪僧ラスプーチンに操られた結果」だとするしかなかった。
そして暗殺することで「帝政ロシアは正常に戻った」としたかったかもしれない。
しかし、その怒りの矛先はラスプーチンからニコライ2世に移った。
「私の死と共に帝政ロシアは崩壊する」
との予言通り、1917年3月2日、ニコライ2世は退位してロシア帝国は崩壊した。なのでラスプーチンは実は極悪宰相でもなんでもなかったのかもしれない。
だけど疑惑の写真があるんだけど・・・・
この金髪美女と映るモノ！
この悪意がありすぎる構図！
何かはいえませんがラスプーチン暗殺後に暗殺犯が切り取って投げ捨てていた事が判明している。
それが暗殺現場で発見され、なんと博物館が大事に保存してるとか。
このネーちゃんはリポーターか、それとも研究員か不明だが、熱心に研究中ということにしとこうね。
これでますます怪僧ラスプーチンは本当だったのか？
嘘かと思ってたけど、これを見せられたらなぁ・・・・
神の人？真面目に布教してた？嘘やゴシップだった？どう信じてやればいいだよ！どう見ても・・・
怪チン、ラスプーチンだろ！これ！